そんな頃二人で花火をした
蒼には妹のお古の浴衣を着せて俺は甚平を着た
無理矢理季節感といった感じ
雲間には月が覗くそんな夜
他の花火は遊びつくして残るは線香花火のみ
「なんだか切ないね、線香花火って……」
「……うん」
「僕も、…僕もこんな風に消えちゃうのかな?」
「………」
「マスターは幸せになってね、それが僕の幸せだから……」
「俺には蒼しかいないから。俺が…守るから」
「マスター……」
言葉は要らない
繫げるものは心の鎖
それが赤い糸になるように……