休日の朝、蒼星石のマスターが遅く起きてやって来た。
「おはよう。」
「あ、おはようマスター、起きたんだ。」
うつ伏せで窓側を向いていた蒼星石が振り向く。
「何してるんだ?」
マスターは蒼星石に近寄り、虫かごが二つある事に気付く。
中にいるのはカエルとカタツムリ、どちらも梅雨の風物詩だ。
その二つの虫かごを交互に、面白そうに蒼星石は覗きこんでいる。
そんな蒼星石の様子を見た後、マスターは朝食を取って一度居間を出た。
マスターが着替えを終えて再び今に来た時も、蒼星石はかごを見続けていた。
その後ふと立ち上がり、台所へと向かって行った。
しかし戻ってきてまた虫かごの前に座ると、今度は餌やりを始めた。
どうやら今は虫かごの中以外の事は眼中に無いらしい。
その後蒼星石はカタツムリの目をつついて遊んだり。
鳴いているカエルに対抗して頬を膨らませてにらめっこをしたりと、
とにかく飽きずにこの時を心ゆくまで楽しんでいた。
そんな時、マスターはふと時計を見た、もう12時前になっている。
マスターはやれやれといった表情で蒼星石を見ると、そっと台所へ向かった。
それから少し経った頃、マスターはチャーハンを持ってきた。
蒼星石が夢中になっている間に自分で昼食を準備したらしい。
「よし、蒼星石、飯にするぞ。」
「分かった・・・・ってあれ・・・・もしかして・・・・・」
振り向くとすでに食事の準備がされている事に気付いた。
「あの・・・ごめんなさい・・・・夢中になっててつい・・・・」
「気にするなよ、たまには自分でやるのも悪くないし、とにかく食うぞ。」
「あ、う、うん、いただきます。」