「蒼、アイスコーヒーお願い。ミルク付きで砂糖は無しね」
クーラーの効いた部屋でいつもの様に彼は蒼星石へ注文をする
「はい、わかりました」
従順な彼女は文句一つ言わず、むしろそれが誇りのように綺麗な顔に笑いの花を咲かせる
「はい、どうぞマスター」
氷とグラスの触れ合う音と共に、目の前に漆黒の液体が置かれる
「ありがとう」
ミルクを入れ、コーヒーをかきまぜる。そして丁度良い色合いになったら、口へソレを運びこ…「!」
何かに気づいた彼はコーヒーの入ったグラスを地面に叩き付けた
「ちっ…」
蒼星石は小さく下打ちをすると、人工精霊を呼びよせ鋏を召喚した
「まさか気付かれるとは…」
戦闘体勢に入る蒼星石。後ろへ2m程跳躍する
「ふん…こんな匂いのキツイミルクなどこの世には無いと思ったからな…。やはり毒か…」
彼もすかさず戦闘体勢に入る
「俺に恨みでもあるのか?」
「いや…私怨はない。ただ…」
「ただ…?」
「お前の血を、肉を…!私の体が欲しているのだ」
「…ふん。言葉で言っても通じなさそうだな……来いっ!」



「――ってぇ夢を見たんだ」
「?」
「雛苺にはまだ難しかった?」
「うん」
「じゃ、お絵書きしよっか」
「する~」

タグ:

+ タグ編集
  • タグ:

このサイトはreCAPTCHAによって保護されており、Googleの プライバシーポリシー利用規約 が適用されます。

最終更新:2006年08月07日 22:06