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朝起きたら蒼星石が居なかった

いつもなら朝早く俺を起こしに来てくれるのに

【蒼星石が消えた日~】
「………」
言葉が出ない
家中のどこを探しても蒼星石は見つからない。
俺は家を出て蒼星石と行った所のある場所をくまなく探した

蒼星石を探していたら突然雨が降り出してきた
ザァー…ザザァー…
「雨…煩いな…」

雨が降ってきたが俺は体に降りかかる水滴を無視し蒼星石を探すのに集中した。

しかし蒼星石は見つからなかった

もしかしてもう家に帰ってるんじゃないのか?

淡い期待を胸に抱きながら家に帰ってみたが

「……」

家には誰も居ない

俺はテーブルに向かい濡れた体を乾かさずにテーブルに腰掛けた

気持ち悪い…
なんで蒼星石は消えたんだ?
俺は蒼星石のミーディアム
蒼星石がミーディアムに何も告げずに消える訳がない…

カチッカチ…

時計の音が部屋中に響く…

「もうこんな時間か…」時計をみるともう夜中の1時だった。
「蒼…」
――ここで俺の意識は途切れた――

――― ―――

―― ―――
「…スター…」
煩いな…俺は今疲れるんだ…黙っていてくれ…

「マスター!」

…………
蒼星…石?

「酷いよマスター。僕が呼んでるのに黙ってだなんて…」
悲しそうな表情で蒼星石は俺を見つめた。
「ほ…本当に…蒼星石なのか?」
「…うん。そうだよ。」
蒼星石が言い終わったと同時に俺は蒼星石に抱きつく
蒼星石はいきなり抱きつかれて驚いていたが俺のこんな弱々しい姿を見て表情を和らげ俺を向かい入れてくれた。

それから時間が過ぎ、俺は正気に戻り
「…ごめんな。いきなり抱きついたりして」
と謝ったが
「フフ、別にいいよ。マスターは特別だからね」
と蒼星石は顔を赤らめながら言ってくれた。
しかしその表情は何処となく寂しかった

突然蒼星石の足場ぎ崩れ落ちる
足場が無くなった蒼星石は下に落下していく
「な!?なんだこれは!?」
いきなりの出来事に驚いたが俺は蒼星石が落下する事を防ぐ為に瞬時に蒼星石の手を掴み落下を防いだ

「あ、危ない…いきなりなんなんだ…
蒼、心配するな。今引っ張り上げるからな」
俺は言い終わると同時に腕に力を入れ蒼星石を引っ張り上げようとする……が

「ッ!? 力…入れて引っ張ってるのに…なんであがんねぇんだよ…!」
腕に力を入れるが蒼星石を引っ張り上げる事ができない
蒼、ごめんな。もう少し待ってろよ」俺は蒼星石に笑顔でそう言ったが、蒼星石から思いもよらぬ言葉が帰ってきた

「マスター…手を離して…」

俺は蒼星石が言った事が理解出来なかった
「バカ…いくら人形だからって…こんな高さから落ちたらバラバラになっちまうだろうが…!」
底は漆黒の闇で何も見えない程高い

「僕はもう行かないと…」
そういうと蒼星石の体が突然光り出し、透明になっていった。
「!?」
俺は声にもならない声をあげたがその間にも体は消えてゆき腕までも透明になりさっきまで掴んでいた手が消えていった
「消えるな…!消えないでくれ!!」
俺は悲痛な表情で必死に蒼星石の手を握ろうとするが為無意味だった…
そして漆黒の闇に堕ちながら消えていく蒼星石

そして俺は発狂したように泣き喚く…
――――― ――

―― ――
そこで目が覚めた

「夢…か…」
しかし俺は夢を見て全てを理解した
蒼星石は消えたんじゃない…負けたんだ…。アリスゲームで負けて奪われてしまったんだ…
ローザミスティカを…

蒼星石は落ちる際に俺に呟いた


「マスター…今までありがとうございました」


と…。



君を守れなくてごめんなさい。

守りたかったけど守れなかった 大切な子だったのに
痛い…痛い…




どうしたら……この痛みは消えますか?



end