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マ「蒼星石、まだ起きてる?」
蒼「うん。」
  どことなくその声は心細そうに感じられた。
  そこで元気付けることになるかは分からないが、少し話をすることにした。
マ「変なゲームやらせちゃったかな?」
蒼「ううん、ゲーム自体はまあ面白かったよ。でも…。」
  やっぱりさっきの展開がこたえているらしい。
  さて、どう話をはぐらかすか…。
マ「でもさ、僕らが生きるってのもあのゲームと同じようなものかもね。
   ゲームみたいにはっきりと、要所要所だけで現れるわけではないけれど、常に選択を迫られてる。
   何をするか、しないか。あるいはどこの道を通るか。それだけで人生が変わることもある。」
  蒼星石はこちらの話に興味を示してくれているようだ。
マ「実際、そうしたみんなの選択の積み重ねでみんなの運命が大きく変わっているかもしれなくて、
   ひょっとしたら自分は蒼星石のマスターに選ばれていなかったかもしれない、
   あそこで『まきます』を選んでいなかったかもしれない、そんな可能性もあったんだろうね。
   そうしたら、僕に今のような幸せはなかったんだな……。」
蒼「今までいろいろと選択してきて、今こうしてボクといる事…間違ってなかったと思う?」
マ「仮に人生がリセットできてもこの展開を選ぶね。」
蒼「本当?そう言ってもらえると嬉しいな。」
マ「蒼星石はどうだい?」
蒼「ボクは…今までいろいろと失敗してきたと思う。他人を傷つけ、自分自身を傷つけ、後悔してきた事も多い。」
  う、地雷を踏んだか?
蒼「でもね、それらも含めて現在に繋がっているというのなら全て受け入れられる気がする。
   過去はもういくら悔やんでも変える事はできないけれど、そういった事があったから
   今こうしてマスターとともに居られて、未来へと歩んでいけるのなら正解だったと思えるよ。」
マ「嬉しい事を言ってくれるね。」
蒼「これからも、ボクの事はともかくマスターには幸せになってもらえるようにしたいな。」
マ「いや、僕なんかはどうでもいいから蒼星石こそ幸せになってよ!」
蒼「ボクにはもうこれ以上の幸せはないからいいよ。」
マ「僕だって。」
蒼「マスターも結構意地っ張りだね。」
マ「まあ、似たもの同士だもんね。」
  そう言って二人して笑う。
マ「それじゃあさ…」
マ・蒼「「二人して幸せになろうね!」」
蒼「…でしょ?」
マ「お見通しか。」
蒼「マスターの事なら何でも分かっちゃうよ。」
マ「じゃあ今何したいと思ってるかも分かる?」
蒼「うん…。」
  そのまま蒼星石はこちらの首に手を回してくる。
マ「ご名答。」
蒼「だって…、ボクが今一番して欲しい事だから…。」
  こちらも蒼星石をしっかり抱き寄せる。
  そのまま二人で一緒に夢の世界へと旅立っていった。


                                             <完>