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俺が部屋でテレビを見ていると蒼星石が遠慮がちな表情で入ってきた。
「あの、マスター・・・、初めての料理に挑戦してみたんだけど、食べてくれるかな?」
「ん?ああ、勿論だよ。」
俺がそう答えると、蒼星石は嬉しそうに台所へと駆けて行く。
料理なんだから、俺が台所へ行けば済む話なのだが・・・

そしてそんな疑問はすぐに解消された。
「はい!どうぞマスター!」
蒼星石の手には小さな皿が。
しかしその上にあるのは料理ではなく注射器だった。
「えっと・・・、これは何なんだ?」
「あ、ごめん。突然こんなの出されたらびっくりするよね。
 これは僕の前のマスターが作ってた料理でね、各種高級食材を混ぜ合わせたものに
 少量の○○○を加えた最高のコンソメスープなんだ。」
俺はただ呆然とするしかなかったが、蒼星石は構わずに説明を続ける。
「そしてこの料理は食べた人を成功にみちびくらしいんだ。ほら、前にマスターは
 成功させたい仕事があるって言ってたし・・・」
「いや、確かにそうは言ったけども・・。、俺にこれをどうしろと?」
「あ、これね、血管から摂取するんだよ。画期的だよね。前のマスターはこれのこと
 究極の料理だって言ってたよ。これで食の千年帝国を作るんだって。」

噂には聞いたことがあったが、これがそうなのか・・・
いや、今はそれよりも蒼星石を止めなければ・・・
「ちょ、ちょっと待ってくれ!」
「どうしたの?」
「俺は注射は苦手なんだ。そ、それにそんなの打って大丈夫なのか?」
「大丈夫、チクッとするだけだよ。」
いくら蒼星石の手作りの料理(?)とはいえ、さすがにこれは無理だ。
俺が後ずさりするのを見て蒼星石は潤んだ目をする。
「マスター・・・、食べてくれるって言ったのに。嘘だったんだね・・・。
 僕、マスターのこと信じられなくなりそうだよ・・・。」
こんな顔されたら、断れるわけがない。俺は右腕を蒼星石の方に差し出す。
「ほら、食べるから。泣かないでくれよ、蒼星石・・・。」
「ほんとに?ありがとう・・・。マスター。じゃあいくよ。」
「あ、ああ・・・」


「おあがりなさい!マスター!」
グサァッッ!
「モ、モルスァ!!!」

何だこれは・・・、体に力がみなぎる・・・。
それに腕・・、いや、俺の体全体の筋肉が力強くなっていくのが分かる。
体格もさっきまでとは比べ物にならないくらい大きくなっている。
なぜか服もサイヤ人の戦闘服のように大きくなっている。
「マ、マスター・・・、どうだった・・・かな?」
「・・・・・・。」
俺は無言のまま立ち上がると蒼星石の方へ歩み寄る。
「え・・・、マスター・・・?な、なんだか怖いよ・・・。」

「美味しかったよ、蒼星石。ご褒美をあげよう。
 さぁ、俺が抱っこするのを止められるかな?」
「う、うわぁっ!」

その夜は巨大な体で蒼星石を包み込むように抱きしめて眠った。



朝起きると、体は元に戻っていたが、伸びてしまった服はそのままだった。
そしていつの間にか蒼星石が俺のシャツの中に入り込んで眠っている。
蒼星石はシャツの首元から顔だけをぴょこんと出している状態だ。
ああ、可愛すぎる・・・、蒼星石が起きるまで寝顔を眺めてめていよう。


 -完-