蒼星石のことをざっと紹介したホームルームの後にある5分間の休憩に入る。
その休憩の予鈴がなる瞬間蒼星石の周りに人垣が築かれその一人一人が蒼星石に質問を浴びせ掛ける。
俺はというとその人垣に含まれている友人の2人を心の中で罵りつつ窓際に避難していた。
 5分間もあっという間に終わり教室に入ってきた数学の教師の呼びかけによって騒動は一時治まった。
 数学の授業中、俺は内容を理解することができなかったので授業放棄することにした。しかし隣で
俺の本心を悟ったのか蒼星石が熱いまなざしをこちらに向ける。それはまるで「勉強しろ」と言ってるかのよう
だった。ヘタすると夕飯を抜かれる可能性が生じたので俺はまじめに授業を受け始める。
 そんな感じで午前の授業が全て終わる。これから昼食の時間だ。俺が誰と飯を食おうかと考えていると、
ずずず・・・どん。誰かが俺の机に自分の机をくっつけた。それはほかでもない蒼星石だった。周りから奇妙なもの
を見るような視線が降り注ぐ。そこへ例の2人までもが机やらイスやらを持ってきてドッキングする。周囲の奴らも
何を思ったのか急に自分たちの机を引きずって俺らの机にくっつける。結果クラス全員での昼食となった。
なんなんだこいつら。

 午後の授業は心持ち早めに終わった。ちゃっちゃと俺は帰り支度を終え教室を出る。しかし後ろにはぴったりと
蒼星石がくっついてくる。そのまま廊下を歩いても階段を下りて下駄箱まで行っても蒼星石は俺から離れようとは
しなかった。一体どうやって学校に入り込んだかは知らないがいつもの"甘え"なんてのはあるらしい。
俺は人が居ないような所まで来ると蒼星石を抱っこの形に抱え、家まで帰った。






「ふれいむへいずっ!?」
俺は素っ頓狂な寄生をあげて本日2度目と思われる覚醒を果たす。
俺は一体全体どうしたんだろう。どうせ一度起きてからまた寝たのだろう。時計を見ると案の定11時30分を指していた。
流石にずっとこうしているワケにも行かず俺は上半身をぐっと起こす。ふと傍らに目をやると蒼星石が寝息をたてていた。
おそらく先ほど俺を起こした後俺が二度寝に入ったので必死に起こそうとしたら自分にも睡魔が伝染した。
そんなところだろう。
 なんだか今日はすごくいい夢を見ていた気がする。次寝るとそれの続きが見れるといいな、とどこか期待している
俺がいた。