今日はふと思い立って、蒼星石と一緒に家中を大掃除した。
居間から物置部屋まで本当に隅々までやったので体は埃まみれだ。
こういう時には蒼星石にいつも必ずやってあげていることがある。
「マスター、今日もお願い。」
「任せろ、じゃあ先風呂入っててくれ。」
風呂と言っても、ただ埃まみれの頭を洗うだけだ。
掃除以外でも庭弄りなど、髪が傷むような事をした時は洗ってあげている。
蒼星石が風呂に向かってから少し待って、俺も風呂へ向かった。
「よーし、じゃあ洗ってやるからな。」
風呂場の戸を開けると、蒼星石はタオルを巻いて待っていた。
「うん、それじゃあお願い。」
まずシャワーをかけて髪を濡らしてからシャンプーを手に取り、髪を洗い始めた。
その間二人が交わす言葉はなかったが、心地よい静寂があった。
泡を洗い流した後は、リンスもかけて髪質を整えて、洗髪は終了した。

脱衣所に上がり、まず蒼星石の頭をタオルでくしゃくしゃに拭いた。
「うわわっ!ちょっと・・・やめてよマスター!」
頬を膨らませて俺を見上げるようにしながらにらみつけてくる。
「でもちゃんと拭いとかないと、ドライヤーもちゃんとかけるからいいだろ?」
「かけながらちゃんとブラシもしてよね。」
その後、ちゃんとドライヤーをかけながらブラシもしてやった。
「前よりちょっと髪も綺麗になったかな、マスター、ありがとね。」
「どういたしまして、こういうときじゃなくたっていつでもやってあげるからな。」
「うん、でも僕ばっかりじゃあ悪いから僕も何かしてあげるよ、何がいい?」
「そうだな、とりあえず肩揉んでくれ。」
「分かった、じゃあそこに座って。」
肩揉みを受けていると時々耳をかすめる蒼星石の髪は、いつもよりなめらかに揺れていた。