今夜は一昔前に人気を呼んだ米国のホラー映画が放送される。
そこで俺はある事を思いつき、帰り道の途中にあるグッズショップで
その映画に登場するキャラクターのマスクを購入してから帰宅し、
夕飯を食べ、風呂に入り、放送時間を待った。

9時、いよいよ放送時刻がやって来た。
「よし、一緒に見るぞ蒼星石。」
「マスター・・・・これって怖いやつだよね?」
蒼星石は本編前の宣伝ですでに怯えているようだ。
「心配すんな、俺が付いててやるから。」
そう言って俺は蒼星石を膝に乗せた。
「きゃぁっ!!」
悲鳴を上げて蒼星石は俺にしがみ付いてくる。
「おいおい、震えてるぞ?そんなに怖いのか?」
「だって・・・・怖いものは怖いよ・・・・」
それから蒼星石はほとんど画面を見なかった。

そろそろ1時間が経つ、ここで俺は作戦を実行する事にした。
「ちょっとトイレ行ってくる。」
「えぇっ!?僕を一人にしないでよマスター!」
「大丈夫、すぐ戻るから。チャンネルは変えるなよ。」
しかし俺は部屋を出た後トイレには行かず、さっきのマスクを取り出した。
そしてマスクを被り、部屋の入口で蒼星石の様子を伺う。
チャンネルを変えるなと言っておいたが、蒼星石はリモコンを手に取り、
チャンネルを変えて他の番組に回した、今だ!