夕方頃に…

「あーあ暇だな、家事も一通り終わっちゃったし、テレビもおもしろくないしなあ。」
「マスター早く帰って来ないかなあ…。今日も遅くなるって言ってたけど…」
「そうだ!こういうときは…」
 そう言って蒼星石は帽子を取って内側にあるポケットから写真を取り出した。
「マスター…。いつもありがとうございます…。」
「えへへ…。マスター…。」
 写真を見ながら、そう微笑みながらつぶいている。
「でも、僕がいつもマスターの写真をいつも隠し持ってるなんてマスターに知られたら
  恥ずかしいな…。絶対ばれないようにしなきゃ!」

そのとき…

「ただいまー!蒼ー!」
「ママママママママスター?!%&?#」
「思ったより早く帰れた…ってどうした蒼?何隠したんだ?」
「な、なんでもない!、何も隠してないよっ!」
「嘘つけー、何か隠したろ、観念して見せろー!」
「やめてー!」

抵抗むなしくあっという間に取り押さえられる蒼星石。
そして…

「ん?これは俺の写真…」
「……」
 蒼星石を見ると顔を真っ赤にしている。そして、視線をそらして小さな声で、
「一人のとき寂しくて…、掃除のときに見つけたアルバムから一枚抜き取ったんだ…。ごめんなさい…。」
「蒼…」
 少しの沈黙…そして蒼星石の頭を撫でながら。
「ごめんな、これからは極力早く帰るようにするよ、」
「え…。でも、それじゃマスターに迷惑が…」
「馬鹿だな、大切な人を一番に考えるのは当然だろ?」
「え…。そんな僕なんか…。」
「あーもう、それより寂しかった分可愛がってやる!」
 そういって、蒼星石を抱き上げた。
「あわわわ、急にされたらびっくりするよぉ。それにまだ夕食の準備が…」
 そう言いつつも幸せそうな蒼星石でした。