「うぅ頭痛い……」
痛すぎてゆっくり眠れやしない
立つのも辛く床に伏してしまった
「ま、マスター、何してるの?」
「いや、暑くて眠れなくて……」
思わず嘘を吐いてしまう
心配は掛けたくない
「なら、いいんだけど……頭痛くない?」
「平気だけど」
「じゃあ何で手で押さえてるの?」
「あっ……」
いつも通り私はボケてた
すっ、と頭が持ち上げられ柔らかいものに乗った
「僕にはこれくらいしかできないけど……早くよくなってね」
薄暗い部屋の中、膝枕はこのくらいじゃないけどね……
このままずっと居たいくらいだし
蒼星石の指が私の髪をやさしくすくいた
「マスターの髪って長くて綺麗だね……僕もこうだったらな」
「蒼の髪好きだよ。私もそんな風に切ろうかな」
「……マスターとおそろい?」
「うん、おそろい」
「嬉しい……」
本当に嬉しそうに笑う
私よりもずっと魅力的に……
でもそんな顔が見れたら嬉しい
頭痛いのも悪くはないかもしれない
「……マスター」
「えっ……」
唇に柔らかい感触
近すぎるオッドアイ
「今日は僕からしちゃった。嫌だったかな……?」
恥ずかしそうに顔を離す
「蒼からならいつでもいいよ」
「ぼ、僕もマスターにならキスして貰いたいな」
気付けば頭痛はほぼ消えていた
代わりに襲ってくるのは睡魔
でも……ここなら寝るのも悪くないかも
私の居場所……だよね、蒼星石?