「ますたぁ・・・起きて・・・」
僕はそう言ってマスターの体を揺すった。
「ん・・・どうした・・・こんな時間に・・・?」
目を覚ましたマスターはまだ暗い事を確認して聞いてきた。
「トイレ・・・・付いてきて・・・・」
「なんだ、映画が怖かったのか?一人でいけるだろ?」
僕は夜にマスターと見たホラー映画が忘れられなかったから
一人でトイレに行くのが怖くて、マスターに頼った。
「でも・・・怖いものは怖いよ・・・・。」
「だったら俺が全部飲んでやろうか?」
「ばっ馬鹿な事言わないでよ!!」
「ハハハ、冗談だよ。じゃあ付いてってやるよ。」
「うん・・・ありがと・・・マスター・・・」

マスターに付いてもらってトイレに行き、
用を済ませて部屋に戻った。
「迷惑掛けてごめんなさい、おやすみ、マスター。」
そう謝って鞄に入ろうとすると、マスターは突然僕を抱き上げた。
「ちょっ・・・マスター・・・何するの?」
「怖いんだろ?一緒に寝てやるよ。」
「・・・いいの・・・?」
「当たり前だよ、ほら、寝るぞ。」
「ありがとう・・・マスターの腕の中って・・・
凄く・・・安心するんだ・・・」

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最終更新:2006年04月26日 01:56