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わかりにくそうな点、お願いは先に説明しますね。
時代背景?はトロイメントの後のお話になります。
SS内の契約者はミーディアムと読んでね。



……蒼…星………
(…何だろ……)
……蒼…星……石……蒼星石……
(そうせい…せき?何だろう…呼んでる…?)
(僕は蒼星石…?……真紅?)

「……うーん…」
何となく気だるい中、蒼星石は眠りから覚めた。
『蒼星石!』
「うーん…?真紅?それに翠星石?どうしたの?それに僕…」
記憶を辿って映し出された映像。水銀燈が迫った所でそれは途切れる。
「僕は水銀燈に……」
「戦って負けたわ。水銀燈は貴女のローザミスティカを手に入れたんだわ」
「そうなんだ…」
頭の整理がつかない。まぁ仕方の無いことだ…
「っ!アリスゲームは!?」
「多分…終わったわ」
真紅は悲しそうに俯き、口を閉ざした。余計な詮索をしない方がいいだろう。
「全く…翠星石に心配掛けやがってですぅ!…ぐすっ…」
「翠星石…ごめんね」
涙混じりでくしゃくしゃになっている翠星石の頭を優しく撫でる。
そういえば雛苺の姿が見えない。
「あの子も無事。雛苺は元契約者に会いに行ってるわ」
「そっか…ジュン君は?」
「チビ人間は高校に行ってるですぅ。翠星石が行かせたも同然ですぅ」
翠星石が自慢気に近況を語る。
みんなジュン君が本当に好きなんだな。
「あーっ!何なんですか?その目は!?別にジュンが好きって訳じゃねーですぅ!
 翠星石の契約者だから仕方ないから世話をしてるのすぅ!」
「そうだね、ごめんごめん」
みんなが元気にしてるのを見てほっと胸を撫で下ろす。

ふと、何かを思い出す。何かが足りない。何か大切な何かが。
「そうか…マスター……」
蒼星石のマスターはもういない…数年の間に亡くなっていた。そのせいか指輪の契約も切れていた。
「蒼星石…」
翠星石は重い口を開けた。
「なんだい、翠星石?」
声が震えているのが自分でもわかった。
「おじじの事ですけど…これを読んで欲しいって預かってるですぅ…」
翠星石から手紙を受け取る。


蒼星石へ
最近体調が悪い。死期が迫っているのだろう。だからこの手紙に託す。
君達は大切な事を気付かせる力がある。その力で誰かを助けてあげてくれ。
誰かが君達を必要としているから…
私は蒼星石と過ごせた時間を幸せに感じる。ありがとう。


「…うっ…マスター……」
大粒の涙が頬を伝う。悲しみなのかわからない感情が全身を包む。
「おじじは最後まで蒼星石にありがとうと言ってたですぅ。おじじも蒼星石も幸せものですぅ」
翠星石はさっきのお返しだと撫でる。それはとても温かくて優しかった。

「蒼星石、大丈夫ですかぁ?」
「うん……」
いつまで泣いていたのだろうか…自分でもわからない。
しかし、気持ちは大分楽になったと感じた。
「とりあえずこれからどうしよう…」
「契約者の事?」
「うん、まぁ1番目はそれだね」
軽く伸びをしながら真紅の問いに答えた。
「契約者を探さない事には始まらないよ」
「戦いは終わったですぅ!契約者なんて必要ないですぅ!」
翠星石は激しく怒鳴る。
「なんで…もう争いはしたくないですぅ…」
「アリスゲームはまだ終わってないよ。アリスゲームが完全に終わるまで契約者は必要だと思う」
「蒼星石はまだ争うとするのですか!?」
翠星石の声には怒りと呆れが混じり合っていた。
「だから争わないでアリスを決めよう。真紅の考えに僕は賛成だよ」
「じゃあ…ジュンと契約すればいいですぅ!翠星石は…蒼星石と離れ離れになるのは嫌ですぅ…」
半ベソを掻いている翠星石をよそに
「ジュン君にこれ以上負担は掛けたくないよ」
悪戯っぽく微笑む。
「大丈夫、すぐに逢えるさ。じゃあ、僕は行くね」
そう言うと、勢い良く飛び立った。



まきますか?まきませんか?
運命のネジを巻くのはあなたかもしれない……