「あっ……洗い物してたら…」どうやら服に水がかかってしまったらしい。じゃあ洗ってきなよと蒼星石を脱衣所に行くように俺は促す。脱衣所から出てきた蒼星石は下着姿であった。ちょっとドギマギしてしまうけど悟られないように目を泳がせる。すると「くしっ」と、蒼星石がくしゃみをする。すぐに鼻をこすって照れたように笑うが…このままではいけない。風邪を引かせてしまう。俺は蒼星石を手招きしてやる。何の疑いも無くちょこちょこと俺の近くにやって来る蒼星石。そこをガバァーっと…服の中に捕獲。首だけ出してやる。あー、トレーナー着てて良かった。「わっ…あっ…あのマスタァ?」暴れはしないがひっくり返った声から相当慌てている事が分かる。「だってこのままだと風邪を引くだろ?」こう言うと蒼星石は少しむすっとして声を立てる事をやめる。洗濯機が止まるまで二人でテレビを見ていた。特に話す事もしないが、お互い黙っていても気まずくなる事は無い。こんな雰囲気が一番安らぐ。すると蒼星石がいつの間にかコテンと俺の胸に寄りかかっていた。おや?と思って聞き耳を立ててみると、すぅすぅと寝息を立てている。こんな近くで眠ってもらえるというのが嬉しくてそっと頭を一撫でしてから、ベッドに移り、一緒に昼寝をした。だって風邪を引かせると悪いからな。 <?xml:namespace prefix = o ns = "urn:schemas-microsoft-com:office:office" />
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