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出会い」(2007/07/21 (土) 02:37:38) の最新版変更点

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時は西暦194年の中国。 江東に向かい進軍する一軍があった。 その一軍の長は孫策 伯符、後に蒼星石のマスターとなる周瑜と固い友情で結ばれた好漢だ。 孫策は、劉繇と対峙している叔父の呉景を助ける為に、軍を率いて江東に向かっていた。呉景と合流した孫策の目の前に現れたのは、同じく呉景を助ける為に立ち上がった周瑜だった。 孫策「周瑜!お前も兵を挙げていたのか!」 周瑜「孫策、お前が兵を挙げると聞いてな。私も立ち上がる時が来た」 孫策「お前が居れば、負ける気がしねぇぜ!」 その夜、孫策と周瑜は、酒を交わしながら談笑に花を咲かせていた。 孫策「ところで周瑜、お前が持っているその筒は何だ?」 周瑜「ああ、出立ちの際、屋敷の前に落ちていた竹簡でな、内容の意味が分からないんだ」 孫策「なんだ胡散臭いな。ちょっと見せてみろ」 孫策は、受け取った竹簡を開いてみた。そこには、 まきますか? まきませんか? とだけ書かれていた。 孫策「何だこりゃ?」 周瑜「私にもよく分からないんだ。巻物など屋敷にはごまんとあるからな」 孫策「適当に巻いておけば良いんじゃ無ぇか?」 周瑜「そうだな・・・」 そう言うと周瑜は、まきますか?に筆で丸を付け、その竹簡を再び筒に収めた。 その後も宴は続き、孫策が厠に行こうとした時だった。 孫策「周瑜、悪い。ちょい厠に行ってくるぜ」 周瑜「足元に気を付けろよ」 孫策「分かってるぜ・・・っどわぁ!!」 孫策は豪快に転倒した。 周瑜「言ったそばから・・・ん・・・?」 孫策「痛てて・・・おい周瑜!こんな荷物あったんなら最初から言ってくれよ!」 周瑜「私はこんな荷物、持ち込んだ覚えは無いぞ」 孫策「俺もこんな物、持ち込んで無ぇぜ!」 二人は顔を見合わせた。 孫策「そもそも、何だこりゃあ?」 周瑜「見た感じ、何かの箱のようだが・・・」 孫策「こんな奇妙な箱、見た事無いぜ」 周瑜「私もだ・・・ん?これは開封口か?」 孫策「おい周瑜・・・無用心に開けるなよ。明らかに怪しいぜこれは」 周瑜「よし孫策・・・私が開封口を蹴り上げるから、少し離れてろ」 孫策「お前はどうするんだよ!?」 周瑜「蹴り上げた直後・・・逃げる!」 孫策「よしそれを聞いて安心した、やっちまえ!」 それにしてもこの二人、ノリノリである。 周瑜が蹴りのタイミングを計っている・・・孫策は少し離れた場所に居た・・・ 周瑜「行くぞ・・・」 孫策「おう・・・」 周瑜が開封口を蹴り上げた!次の瞬間、周瑜は孫策の方向に逃げ出した!! 孫策「おいこら!こっち来んな!!」 周瑜「私だって怖い物はある!!」 …しかしその箱からは何も出ては来ない。 孫策「・・・特に何も無いな」 周瑜「中身は何だ・・・?」 中を見ると、そこには見慣れない服装の人形が眠っていた。 孫策「何だこりゃあ?」 孫策はその人形を持ち上げた・・・ 孫策「っと、この人形、胸の部分に膨らみがあるぜ・・・って事は、女性型の人形か?」 周瑜「無闇に触るなよ孫策・・・おや?」 周瑜がゼンマイとその人形の背中にある穴に気づいたようだ。 周瑜「もしかしたら・・・おい孫策、その人形を渡してくれ」 孫策「おうよ」 孫策から渡されたその人形に、周瑜はゼンマイを挿してみた。穴はピッタリだった。 周瑜「中に入ってたこれと大きさが合うな」 孫策「取手があるって事は・・・回せるのか?」 周瑜「どれ・・・」 周瑜がゼンマイを右に回してみた・・・ 周瑜「回るなこれ」 孫策「どういう仕掛けなんだこりゃ?」 周瑜「さぁな・・・ん?」 回した後、その人形・・・蒼星石はその時代での活動を開始した。 周瑜と孫策は、腰を抜かした。 周瑜「こ・・・この人形・・・動いてるぞ!?」 孫策「わ・・悪い夢でも見ているのか!?」 周瑜「どうやら飲みすぎたようだな・・・」 孫策「そ・・・そうだな。今日は寝ようや」 蒼「・・・うぅん・・・あれ?」 蒼星石が目覚めた時には、孫策と周瑜は既に寝ていた・・・ 次の日 孫策「うぅ・・・頭痛ぇ・・・」 孫策は二日酔いのようだ。 孫策「よう周瑜、昨日は眠れ・・・」 周瑜「ああ孫策」 蒼「おはようございます」 そこには昨日の人形が動き、喋っているではないか。 孫策「・・・どうやら俺はまだ酔ってるようだな・・・もう一眠りしてくるわ」 周瑜「いやこれは現実だ」 孫策「とりあえず状況を説明してくれ」 周瑜は蒼星石から聞いた話と、自分が蒼星石のマスターになった事を話した。 周瑜「・・・という訳さ」 孫策「なるほどな・・・にわかには信じられないが目の前で現実が起こってるんだからな」 蒼「驚くのも無理はありません・・・」 周瑜「そういう訳で、私はこの子を引き取ろうかと思う」 孫策「物好きなこったな・・・まぁ良いんじゃないか?」 そうして蒼星石は、呉の名将、周瑜の元に降り立った。
時は西暦194年の中国。 江東に向かい進軍する一軍があった。 その一軍の長は孫策 伯符、後に蒼星石のマスターとなる周瑜と固い友情で結ばれた好漢だ。 孫策は、劉繇と対峙している叔父の呉景を助ける為に、軍を率いて江東に向かっていた。呉景と合流した孫策の目の前に現れたのは、同じく呉景を助ける為に立ち上がった周瑜だった。 孫策「周瑜!お前も兵を挙げていたのか!」 周瑜「孫策、お前が兵を挙げると聞いてな。私も立ち上がる時が来た」 孫策「お前が居れば、負ける気がしねぇぜ!」 その夜、孫策と周瑜は、酒を交わしながら談笑に花を咲かせていた。 孫策「ところで周瑜、お前が持っているその筒は何だ?」 周瑜「ああ、出立ちの際、屋敷の前に落ちていた竹簡でな、内容の意味が分からないんだ」 孫策「なんだ胡散臭いな。ちょっと見せてみろ」 孫策は、受け取った竹簡を開いてみた。そこには、 まきますか? まきませんか? とだけ書かれていた。 孫策「何だこりゃ?」 周瑜「私にもよく分からないんだ。巻物など屋敷にはごまんとあるからな」 孫策「適当に巻いておけば良いんじゃ無ぇか?」 周瑜「そうだな・・・」 そう言うと周瑜は、まきますか?に筆で丸を付け、その竹簡を再び筒に収めた。 その後も宴は続き、孫策が厠に行こうとした時だった。 孫策「周瑜、悪い。ちょい厠に行ってくるぜ」 周瑜「足元に気を付けろよ」 孫策「分かってるぜ・・・っどわぁ!!」 孫策は豪快に転倒した。 周瑜「言ったそばから・・・ん・・・?」 孫策「痛てて・・・おい周瑜!こんな荷物あったんなら最初から言ってくれよ!」 周瑜「私はこんな荷物、持ち込んだ覚えは無いぞ」 孫策「俺もこんな物、持ち込んで無ぇぜ!」 二人は顔を見合わせた。 孫策「そもそも、何だこりゃあ?」 周瑜「見た感じ、何かの箱のようだが・・・」 孫策「こんな奇妙な箱、見た事無いぜ」 周瑜「私もだ・・・ん?これは開封口か?」 孫策「おい周瑜・・・無用心に開けるなよ。明らかに怪しいぜこれは」 周瑜「よし孫策・・・私が開封口を蹴り上げるから、少し離れてろ」 孫策「お前はどうするんだよ!?」 周瑜「蹴り上げた直後・・・逃げる!」 孫策「よしそれを聞いて安心した、やっちまえ!」 それにしてもこの二人、ノリノリである。 周瑜が蹴りのタイミングを計っている・・・孫策は少し離れた場所に居た・・・ 周瑜「行くぞ・・・」 孫策「おう・・・」 周瑜が開封口を蹴り上げた!次の瞬間、周瑜は孫策の方向に逃げ出した!! 孫策「おいこら!こっち来んな!!」 周瑜「私だって怖い物はある!!」 …しかしその箱からは何も出ては来ない。 孫策「・・・特に何も無いな」 周瑜「中身は何だ・・・?」 中を見ると、そこには見慣れない服装の人形が眠っていた。 孫策「何だこりゃあ?」 孫策はその人形を持ち上げた・・・ 孫策「っと、この人形、胸の部分に膨らみがあるぜ・・・って事は、女性型の人形か?」 周瑜「無闇に触るなよ孫策・・・おや?」 周瑜がゼンマイとその人形の背中にある穴に気づいたようだ。 周瑜「もしかしたら・・・おい孫策、その人形を渡してくれ」 孫策「おうよ」 孫策から渡されたその人形に、周瑜はゼンマイを挿してみた。穴はピッタリだった。 周瑜「中に入ってたこれと大きさが合うな」 孫策「取手があるって事は・・・回せるのか?」 周瑜「どれ・・・」 周瑜がゼンマイを右に回してみた・・・ 周瑜「回るなこれ」 孫策「どういう仕掛けなんだこりゃ?」 周瑜「さぁな・・・ん?」 回した後、その人形・・・蒼星石はその時代での活動を開始した。 周瑜と孫策は、腰を抜かした。 周瑜「こ・・・この人形・・・動いてるぞ!?」 孫策「わ・・悪い夢でも見ているのか!?」 周瑜「どうやら飲みすぎたようだな・・・」 孫策「そ・・・そうだな。今日は寝ようや」 蒼「・・・うぅん・・・あれ?」 蒼星石が目覚めた時には、孫策と周瑜は既に寝ていた・・・ 次の日 孫策「うぅ・・・頭痛ぇ・・・」 孫策は二日酔いのようだ。 孫策「よう周瑜、昨日は眠れ・・・」 周瑜「ああ孫策」 蒼「おはようございます」 そこには昨日の人形が動き、喋っているではないか。 孫策「・・・どうやら俺はまだ酔ってるようだな・・・もう一眠りしてくるわ」 周瑜「いやこれは現実だ」 孫策「とりあえず状況を説明してくれ」 周瑜は蒼星石から聞いた話と、自分が蒼星石のマスターになった事を話した。 周瑜「・・・という訳さ」 孫策「なるほどな・・・にわかには信じられないが目の前で現実が起こってるんだからな」 蒼「驚くのも無理はありません・・・」 周瑜「そういう訳で、私はこの子を引き取ろうかと思う」 孫策「物好きなこったな・・・まぁ良いんじゃないか?」 そうして蒼星石は、呉の名将、周瑜の元に降り立った。 -[[再開]]

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