「薔薇乙女七姉妹湯煙サスペンス一日目(壱)」の編集履歴(バックアップ)一覧はこちら
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さて、今日はいよいよ出発の日か・・・。
出かける準備、しないと駄目かな・・・駄目だよな。
蒼「マスター出かける準備できた?」
マ「はぁ・・・まだちょっと終わってない・・・。」
蒼「もう・・・ちゃんとやらないと遅れちゃうよ?」
マ「一つどデカイ心の準備があるんだよ・・・。」
蒼「あっそうか、マスターの準備はみっちゃんさん家に行くまで終わらないんだっけね。」
蒼星石がなにやらニヤニヤしている気がする。
マ「蒼星石まで笑わないでよ。ますます気が進まなくなる・・・。」
蒼「ごめんごめん、でも実際問題そろそろ時間が無くなっちゃうよ?」
マ「そうなんだけどさ・・・。」
蒼「中途半端にしか準備する時間が無いとバレバレでイタイと思うよ?」
マ「う・・・!分かった、もう行こう。蒼星石さん、お願いします。」
蒼「うふふ、OKだよ。」
み「あらいらっしゃい、待ってたわよ。」
nのフィールドを利用してみっちゃんさんのお宅へ。
既に先方は準備万端だったようだな・・・なんだかズラリと服が並んでるよー。
み「あら、気になります?私もこんなに着る物にこだわった事なんてないですよ。」
服の方に目をやっていたらそんな事を言われた。そういった情熱は自分に向けて下さいよ・・・。
み「で、どれを着たいですか?」
マ「強いて言えばどれも・・・。」
気が進まない。当たり前だが。
み「あら、どれも着たいの?欲張りさんねー。・・・とりあえずこれなんてどうかしら?」
そう言って示されたのはゴスロリでフリフリのミニスカート。いろいろな意味で着られるかそんなもん。
マ「いえっ!もっと長いスカートで!落ち着いた!地味なやつ!!そういう性格設定ですよね!?」
み「でもギャップ萌えってのもあるらしいわよ?」
マ「そんなサプライズは要りません!」
み「えー、せっかく蒼星石ちゃんとおそろいの服を用意したのに。残念ねー。」
マ「え・・・ぺあるっく・・・!?」
み「そうそう、それそれ!どうかしら?」
マ「え、えーと・・・。」
蒼「血迷っちゃだめだよ、マスター!!」
いけない、いけない。一瞬だけど真剣に葛藤してしまった。
マ「じゃあ蒼星石だけその服で・・・。」
蒼「お断りします。」
冷たい声でぴしゃりと断られた。
み「仕方ないわねえ。じゃあこの胸元を強調した・・・」
マ「無い物を強調してどうするんですか!ばれる危険が増すだけですよ!!」
み「えっとね、なんでも世の中には貧にゅ・・・」
マ「そんなのはこの際関係ありません!っていうよりもなぜ萌えの対象にならなきゃならんのですか!!」
み「どうせならその方が面白いでしょ?」
他人事で見てる方はな!
マ「あの・・・ジーパンとかパンツルックじゃ駄目なんですか?」
み「旅行に行くだけなら構わないと思いますけど・・・多分体のラインとかで男ってばれちゃいますよ?」
マ「すいません、なるっべくゆったりとした地味ーなスカートでお願いします。」
何とか無難な服を選び、メイキャップを始めてもらう。
ちょっとした事でごまかせるジュン君とは違ってこっちは結構大掛かりだ。
それにしてもメイクってすごいな。時間こそかかるが本当に一種の変身だ。
み「はい出来上がりー♪」
マ「このウィッグ取れたりしませんよね?」
み「ええ、固定はバッチリのはずよ。」
マ「そうですか。」
少し髪をいじくる。確かにこれならちょっとやそっとでは外れなそうだ。
金「さすがみっちゃん、これなら文句なしかしら。」
蒼「下地もいいんだよ。・・・マスター素敵だよ。」
マ「だから褒めてくれてもうれしくないってば・・・。」
そんな事を話していたら部屋の鏡が光り、真紅たちご一行がやってきた。
の「すいませーん。お邪魔しまーす。」
ジ「お邪魔します・・・。」
ジュン君は既にのりちゃんのものと思われる服を着て、簡単に女の子っぽくめかしこんでいる。
まだ半ば子供みたいなものだから労力は少なくて済んだようだが、心の方の疲労はきっと自分と同じくらいだろう。
の「あら、話は聞いていたけれどマスターさん!?とってもお似合いですね!」
マ「・・・どうも。」
み「あら、ジュン君のその格好も可愛いわね。」
の「ですよね、でもジュン君ったら照れちゃって・・・。」
ジ「・・・・・・。」
もはや何も言う気力が無い。やはりジュン君も同じ気持ちのようだ。
み「そう言えばあなたの偽名を考えておいたんだけど。」
マ「あ、そう言えばそうでしたっけね。」
本名でも女性の名前で通りそうではあるが・・・やはり万一女装がばれた時の事を考えると気分的に避けたい。
マ「自分は忘れていましたけど、どんなのになったんですか?」
み「えーっとね、覚えやすいように蒼星石ちゃんにちなんで・・・青木瑠璃とか。」
マ「はあ・・・。」
なんだか微妙に痛い系の名前のような・・・。
み「あら、気に入らなかった?もう一個用意してあって蒼井ラピスってのも。」
マ「どこの源氏名ですか、そりゃ!?さっきのでいいですよ!」
み「了解。じゃあ青木さん行きましょうか。」
マ「はーい・・・。」
蒼星石たちには一旦鞄に入ってもらって集合場所へと移動する。
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さて、今日はいよいよ出発の日か・・・。
出かける準備、しないと駄目かな・・・駄目だよな。
蒼「マスター出かける準備できた?」
マ「はぁ・・・まだちょっと終わってない・・・。」
蒼「もう・・・ちゃんとやらないと遅れちゃうよ?」
マ「一つどデカイ心の準備があるんだよ・・・。」
蒼「あっそうか、マスターの準備はみっちゃんさん家に行くまで終わらないんだっけね。」
蒼星石がなにやらニヤニヤしている気がする。
マ「蒼星石まで笑わないでよ。ますます気が進まなくなる・・・。」
蒼「ごめんごめん、でも実際問題そろそろ時間が無くなっちゃうよ?」
マ「そうなんだけどさ・・・。」
蒼「中途半端にしか準備する時間が無いとバレバレでイタイと思うよ?」
マ「う・・・!分かった、もう行こう。蒼星石さん、お願いします。」
蒼「うふふ、OKだよ。」
み「あらいらっしゃい、待ってたわよ。」
nのフィールドを利用してみっちゃんさんのお宅へ。
既に先方は準備万端だったようだな・・・なんだかズラリと服が並んでるよー。
み「あら、気になります?私もこんなに着る物にこだわった事なんてないですよ。」
服の方に目をやっていたらそんな事を言われた。そういった情熱は自分に向けて下さいよ・・・。
み「で、どれを着たいですか?」
マ「強いて言えばどれも・・・。」
気が進まない。当たり前だが。
み「あら、どれも着たいの?欲張りさんねー。・・・とりあえずこれなんてどうかしら?」
そう言って示されたのはゴスロリでフリフリのミニスカート。いろいろな意味で着られるかそんなもん。
マ「いえっ!もっと長いスカートで!落ち着いた!地味なやつ!!そういう性格設定ですよね!?」
み「でもギャップ萌えってのもあるらしいわよ?」
マ「そんなサプライズは要りません!」
み「えー、せっかく蒼星石ちゃんとおそろいの服を用意したのに。残念ねー。」
マ「え・・・ぺあるっく・・・!?」
み「そうそう、それそれ!どうかしら?」
マ「え、えーと・・・。」
蒼「血迷っちゃだめだよ、マスター!!」
いけない、いけない。一瞬だけど真剣に葛藤してしまった。
マ「じゃあ蒼星石だけその服で・・・。」
蒼「お断りします。」
冷たい声でぴしゃりと断られた。
み「仕方ないわねえ。じゃあこの胸元を強調した・・・」
マ「無い物を強調してどうするんですか!ばれる危険が増すだけですよ!!」
み「えっとね、なんでも世の中には貧にゅ・・・」
マ「そんなのはこの際関係ありません!っていうよりもなぜ萌えの対象にならなきゃならんのですか!!」
み「どうせならその方が面白いでしょ?」
他人事で見てる方はな!
マ「あの・・・ジーパンとかパンツルックじゃ駄目なんですか?」
み「旅行に行くだけなら構わないと思いますけど・・・多分体のラインとかで男ってばれちゃいますよ?」
マ「すいません、なるっべくゆったりとした地味ーなスカートでお願いします。」
何とか無難な服を選び、メイキャップを始めてもらう。
ちょっとした事でごまかせるジュン君とは違ってこっちは結構大掛かりだ。
それにしてもメイクってすごいな。時間こそかかるが本当に一種の変身だ。
み「はい出来上がりー♪」
マ「このウィッグ取れたりしませんよね?」
み「ええ、固定はバッチリのはずよ。」
マ「そうですか。」
少し髪をいじくる。確かにこれならちょっとやそっとでは外れなそうだ。
金「さすがみっちゃん、これなら文句なしかしら。」
蒼「下地もいいんだよ。・・・マスター素敵だよ。」
マ「だから褒めてくれてもうれしくないってば・・・。」
そんな事を話していたら部屋の鏡が光り、真紅たちご一行がやってきた。
の「すいませーん。お邪魔しまーす。」
ジ「お邪魔します・・・。」
ジュン君は既にのりちゃんのものと思われる服を着て、簡単に女の子っぽくめかしこんでいる。
まだ半ば子供みたいなものだから労力は少なくて済んだようだが、心の方の疲労はきっと自分と同じくらいだろう。
の「あら、話は聞いていたけれどマスターさん!?とってもお似合いですね!」
マ「・・・どうも。」
み「あら、ジュン君のその格好も可愛いわね。」
の「ですよね、でもジュン君ったら照れちゃって・・・。」
ジ「・・・・・・。」
もはや何も言う気力が無い。やはりジュン君も同じ気持ちのようだ。
み「そう言えばあなたの偽名を考えておいたんだけど。」
マ「あ、そう言えばそうでしたっけね。」
本名でも女性の名前で通りそうではあるが・・・やはり万一女装がばれた時の事を考えると気分的に避けたい。
マ「自分は忘れていましたけど、どんなのになったんですか?」
み「えーっとね、覚えやすいように蒼星石ちゃんにちなんで・・・青木瑠璃とか。」
マ「はあ・・・。」
なんだか微妙に痛い系の名前のような・・・。
み「あら、気に入らなかった?もう一個用意してあって蒼井ラピスってのも。」
マ「どこの源氏名ですか、そりゃ!?さっきのでいいですよ!」
み「了解。じゃあ青木さん行きましょうか。」
マ「はーい・・・。」
蒼星石たちには一旦鞄に入ってもらって集合場所へと移動する。
続きは…
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