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停電」(2006/10/04 (水) 02:55:38) の最新版変更点

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――停電した 蒼は台所でお茶の準備、俺は茶の完成まで別室で作業をしているところだった。 外を見るに、どうやら近隣一帯が落ちたようで、微かに入る月明りが幻想的だった。 蒼「…マスター!」 台所から蒼の声がする。珍しく多少大きめだ。 マ「どうしたー?まさか怖いのか?」 俺は冗談ぽく聞く 蒼「ち、違うよ!マスターが怖がってないか聞いたの!」 これはいいうろたえっぷり。蒼が続ける 蒼「すぐにお茶いれるからねー」 手元がよく見えないのにそんな事をしようとする蒼。敢えて無反応でいると蒼がしきりに話かけてくる 蒼「ねぇー、マスター。今日ね、僕、真紅のとこに行ったらさー」 次第に声が弱くなってくるが、音源が近づいてくる。 ちょっと泣いてる!! そして俺の部屋の前にくる。 マ「どうしたんだ?やっぱい怖いの?」 蒼「違うよぉ…」 俺はちょっといじわるに マ「そうか、じゃあちょってトイレに…」 と席を立とうとすると、袖が引っ張られる 蒼「…ま、待って…うぅっ」 どうやら限界のようです そして俺は蒼を抱き抱える。 マ「これなら怖くないよー。月が綺麗だよ」 蒼「…いぢわる」 停電が直ると、蒼は潤んだ瞳を隠すような、笑顔を見せていました。

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