「九月一日(雨)」の編集履歴(バックアップ)一覧はこちら
「九月一日(雨)」(2006/09/02 (土) 00:21:41) の最新版変更点
追加された行は緑色になります。
削除された行は赤色になります。
蒼星石がなにやらごそごそといじっている。
マ「何やってるの?」
ひょいっと蒼星石を抱き上げて見てみると、そこには大きなリュックがあった。
蒼「ひゃっ!・・・もう、びっくりしちゃったじゃないか。今日は防災の日だから持ち出し袋の確認をしていたんだよ。」
マ「そういえば昨日は結構大きな地震もあったしね。日頃の備えは大切だよね。
どれどれ・・・カンパン、缶詰、ミネラルウォーター。懐中電灯に乾電池、それにラジオやカップラーメンなんかも・・・。
相変わらずいい仕事をするねえ。・・・でも大事なものが入っていないな。」
そう言って抱えた蒼星石に微笑みかける。
蒼「え!?ま、まさか・・・。やめて!」
そのまま蒼星石を元の場所にそっと下ろしてその場を離れる。
蒼「・・・あれ?」
マ「ほーら缶切り~。これが無いと缶詰の意味がないよ。・・・どうしたの?」
戻ってきたところなぜか蒼星石がぽかんとしている。
蒼「いや、マスターのことだからてっきり『大事な大事な蒼星石が入ってないじゃないかー!』とか言い出して
バックに詰め込まれちゃうものかと・・・。」
マ「そんなことを考えたの?馬鹿だなあ・・・。」
蒼「なっ、いつもいつもそういうこと言ってばかり、やってばかりのマスターのせいだよ!」
自分の口にしたことが恥ずかしくなったのか、蒼星石が顔を赤らめながら反論する。
マ「蒼星石をしまっちゃったら・・・もう普段が寂しくて生きていけないよ・・・。」
言いながら蒼星石を優しく抱きしめる。
蒼「やっぱり・・・、マスターって馬鹿なことを言ってばかりだよね。」
蒼星石にあきれたように言われてしまう。
マ「馬鹿で結構。君さえ傍にいてくれるのならね。」
蒼「でも、それなら僕も大馬鹿だよ・・・。」
蒼星石もこちらを抱きしめ返してくれる。
二人で、しばらくそのままでいた。