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「おじいちゃんがいつも大事そうに持ってる人形っていつから持ってたの?」
孫が私に訪ねる
いつからか私がいつも持っている人形に興味を示していたらしい
「このお人形かい?これはね、おじいちゃんが高校生の時からずっ─────と一緒に居てくれたお人形さんだよ」
私は笑顔で孫を見つめながら答える
「そのお人形さんのお名前はなんて言うのー?」
「このお人形の名前はねぇ──、【蒼星石】って言うんだよ」
「へぇー、変わったお名前だねぇ」
「・・・○○には話てあげようかねぇ・・・」
「え?何をぉ?」
「蒼星石の事をだよ・・・
今は動かないけど、このお人形昔は動いていたんだよ」
蒼星石の頭を撫でながらゆっくりと孫に語る
孫は目を輝かせながら私の話を聞いている
そんな光景を見てそっと微笑む
「んー、動いてたのになんで今は動かないのぉ?」
「それはねぇ─、残酷で・・・儚いゲームに敗れてしまったからだよ──。」
あの"とき"の光景が今でも目に浮かぶ
そして訳の分からない孫は
「ゲームってぇ?」
と頭に?マークをつけて聞き返してくる
私はその問いに対し
「○○にはまだ良く分からないと思うから、もっと大きくなってから話してあげるよ」