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蒼星石HOLiC」(2006/08/08 (火) 23:55:16) の最新版変更点

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「マスター、名前ってのは大事なんだよ。」 蒼星石が意味ありげな表情に、これまた意味深な言葉を乗せる。 「名前には力があるんだ。イキモノでもモノでもその名を冠することによって、その名を持つモノと同じ  力を持つこともできる。」 そう語りながら蒼星石は俺が手渡した金属バットに、油性ペンで字を書いているようだ。俺はというと、 まったく話が見えてこない。  しばらくすると蒼星石が油性ペンのふたを閉めた。キュ、と耳障りな音の後、蒼星石がバットを右手で 掲げ、俺に見せ付けた。 バットには“斬鉄剣”と書かれていた。 「ま、まさか・・・!」 俺の予測通り、蒼星石はそれをスイカに向かって一閃させた。ヒュッ、とバットとは思えない音がし、スイカが 真っ二つに割れる。しかし普通に割れるはずもなかった。スイカのごつい皮だけが真っ二つとなり、紅い中身 は無傷で皿の上に巨大な腰を据えていた。 「持ち主の斬りたい時にだけ斬れる、これが名刀だよね、マスター。」

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