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本能の開放」(2006/08/08 (火) 12:49:23) の最新版変更点

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暑い、気温に加えて昨日までの長雨のせいでとにかく蒸し暑い。 クーラーは蒼星石が許してくれないし、どう耐えるべきか。 そんな事を考えていたとき、首筋に冷たい感触が走った。 「うわっ!・・・なんだ、蒼星石か。」 「ふふっ、ビックリした?」 「なんでチューハイ持ってるんだ?」 「今日は暑いからね、昼間だけど特別に飲んでいいよ。」 蒼星石からよく冷えた缶チューハイを受け取り、早速開けて一口飲んだ。 「あーっ、ウマイ!蒼星石も飲んでみるか?」 「うーん・・・ちょっと飲んでみようかな。」 俺が缶を手渡すと、蒼星石は恐る恐るといった様子でチューハイを口に運んだ。 「こくっ・・・あっ、結構美味しいね、もう一口もらうよ、グビッ・・・」 どうやら気に入ったようで、二口目は結構な量を飲んだ。 「ふぅ・・・はいますたぁ・・・返すね・・・」 目がトロンとしている、どうやら軽く酔っているようだ。 その後蒼星石はぼーっとした様子で俺を、というよりは缶の動きを目で追っていた。 「大分飲んじゃったけど、残り全部飲むか?」 「いいの?うわぁい!飲む飲む!」 大分酔いが回っているのだろうか、テンションがおかしい。 しかし俺は特に気にせず、蒼星石に残りのチューハイを飲ませた。 「ぷはぁーっ!ごちそうさまぁ!マスター!!」 勢いよく空の缶がテーブルに置かれた、蒼星石は片付ける気がないようだ。 仕方ないので俺が缶の片付けをして、居間に戻って座りこんだ時、 「まぁすたぁーっ!」 背後から蒼星石が飛びついてきた、しかし今日の暑さでは正直キツイ。 「ちょ・・・やめろ蒼星石!・・・暑いから離れてくれ!」 そう言うと今度は抱きつくのをやめてその場に座りこみ、 「そんな・・・ヒドイよ・・・マスターは僕が嫌いなんだ・・・・ぐすっ」 突然泣き出した、酔ってるとはいえ感情の起伏が激しすぎる。 「あっいやゴメン!そういうつもりじゃないんだ、だから泣かないでくれ!な?」 「じゃあ僕のこと好き?」 「もちろん!世界で一番大好きだから!」 「本当だね?なら許してあげるよ。」 これが蒼星石の奥底に眠る本能なんだろうか、これを抑える理性も大したものだ。 「マスター、今日暑いね!」 「本当にな、暑すぎて嫌になるよ。」 「僕思うんだけどね、暑いのはこんな服着てるからなんだ、だから脱いじゃおうよ!」 今度は服を脱ぎ始めた、いったいどこまで大胆なんだろうか。 「ほらマスターも脱いで!そうすれば涼しくなるよ!」 下着姿の蒼星石は俺の服を脱がし始めた。 「ちょ・・・やめてくれ!服を脱がすな!」 「あれぇぇ?なんでこんなに固くしてるのかなぁ?」 そりゃあ下着姿で脱がされりゃ興奮もするっつの、という言葉は飲み込んだ。 「もう・・・しょうがないなぁ・・・僕がほぐしてあg・・・」 最後まで言い切る前に倒れた、どうやら寝てしまったようだ。 口惜しいが、どうしようもないので服を整え、蒼星石はそっと寝かしておいた。 今度はすぐ泥酔させて眠る前に全力で楽しめるようにしなければ。

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