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ある春の涼しい夜」(2006/08/08 (火) 11:40:28) の最新版変更点

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蒼「ねぇマスター。新聞のこの記事見てよ」 マ「ん?」 蒼「難病の子供を元気づけるロボットだって・・・なんだか可愛い顔だね」 マ「へぇ・・・凄いじゃないか」 蒼「僕達も、こうやって人間を元気づける為に、生まれたんだと思う。   ・・・マスター、僕はちゃんとマスターの役に立ってるかな。   ・・・ちゃんと、マスターの事元気づけてあげられてるのかな。   僕は・・・翠星石みたいに女の子らしくないから・・・」  ぺしっ  近寄って屈むと、マスターは蒼星石の額を軽く弾いて言った。 マ「そうやって翠星石と自分を比較しちゃ駄目だぞ。ドールは主人を選ぶって言うけど、   自己評価の低いとこなんか俺にそっくりだよな。   ・・・俺だって蒼星石の役に立ちたいし、元気づけてあげたいって思ってるんだよ」  マスターは軽々と蒼星石を持ち上げ、びっくり顔のドールに耳を寄せて囁いた。 マ「・・・それに十分、女の子だよ」  耳まで真っ赤にしてマスターから目を逸らした蒼星石。  その頬に優しく口付けると、困惑顔だった彼女が不意に振り向き、マスターの唇を奪った。 蒼「ふふ・・・お返しだよ・・・」  小さな唇と大きな唇の触れ合う感触に、しばしぼんやりしていた二人。  やがてどちらかともなくクスクスと笑いだし、春の涼しい夜に笑い声が溢れた。

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