「蒼星石の怖いこと」の編集履歴(バックアップ)一覧はこちら

蒼星石の怖いこと」(2006/07/25 (火) 09:31:03) の最新版変更点

追加された行は緑色になります。

削除された行は赤色になります。

マ:「ただいま~。」    マスターがお仕事から帰ってきた!    僕は急いで玄関に駆けつけて、マスターを出迎える。 蒼:「おかえりなさい。」    マスターが凄いニコニコしてる。何かいいことあったのかな? マ:「蒼星石、今日はいいものを買ってきたぞ。」 蒼:「え、なに?」 マ:「ジャ~ン!」    マスターが僕に見せてくれたのは、銀色の小さいゲームの機械だった。 マ:「いや~、欲しかったんだよ。これ。」    マスターはゲームの機械を眼を細めながら見つめ、そう言った。 蒼:「へぇ~、そうなんだ。」    マスターはそう言うと着替えもせずゲームの機械を持ったままソファに寝っ転がった。 蒼:「マスター着替えないの?」 マ:「あとで・・・・。」    そう言うとマスターは、そのままゲームを始めてしまった。 蒼:「もう・・・。」    どうしたんだろう。いつもなら帰ってきたらすぐ着替えて、うがいと手洗いと済ませて    「今日の夕食はなにかな~?」とか言いながら食卓の方にやってくるのに。 蒼:「あの、夕食できてるよ?」 マ:「もう外で食ってきたよ。」    とマスターがゲームの画面を見つめながらそう言った。 蒼:「え・・・?」    その言葉に僕は耳を疑う。 蒼:「あ、そうなんだ・・・。でも一言ぐらい連絡欲しいな。」 マ:「ああ、すまんね。忘れてたよ。」 蒼:「・・・・。」    別に、マスターが外で食べてくることは何回かあったけど・・・    その時は必ず連絡をくれていた。    で、でも一回ぐらいは忘れることもあるよね。 蒼:「じゃ、じゃあ夕食はいらない・・・?」 マ:「ああ。」    なぜだろう、マスターが僕に眼を合わせてくれない。    ・・・そんなにゲームが面白いのかな? 蒼:「夕食、一人で食べるね。」 マ:「・・・・・。」    マスターは相変わらずゲームに没頭している。 蒼:「・・・・。」    僕は食卓に着くと一人で夕食を食べ始めた。    せっかく、マスターの好きな料理を作ったのに・・・。 マ:「だー!ちくしょうめが!」    マスターの悔しそうな声が聞こえた。    どうしたんだろう。僕はマスターの元に行く。 蒼:「どうかしたの?マスター。」 マ:「これ難しいわ。」    なんだ、ゲームの話か・・・。 蒼:「あの、マスター。ゲームもほどほどにね?」 マ:「・・・・・。」    マスターは黙ったままで返事をしてくれなかった。 蒼:「・・・・。」    僕も黙って食卓に戻った。       ・・・なんか食欲が出ないや・・。    僕はいそいそと後片付けを始める。    今日のマスターは何かおかしい感じがする。    なんだか、いつものマスターじゃない。    僕の知ってるマスターは、もっと・・・。    もっと・・・。    いや、それは僕の勝手な思い込みだ。マスターはマスターだ。       僕は片付けを終えると再びマスターのところに行く。    マスターは変わらずソファに寝っ転がりながらゲームを続けていた。    僕はマスターの傍らに立って話しかけた。 蒼:「マスター、そのゲーム面白い?」 マ:「ああ。」    ピコピコピコ・・・    さっきからゲームの音だけが、この空間を支配している感じだった・・・。 蒼:「・・・・。」    会話が続かない・・・。 蒼:「・・・あの、僕もやってみたいな・・・。」    本当はゲームにはそんなに興味は無かったんだけど・・・その・・・    あまりにマスターが僕に無関心だったから・・・。 マ:「あとでな。」    ピコピコピコ・・・ 蒼:「・・・・。」    なんか、今日のマスター・・・。 蒼:「どんなゲームなの?」    マスターが夢中になるゲーム。僕は次第に興味が沸いてきた。 マ:「さっきからうるせぇよ。気が散る。」 蒼:「え・・・?」    ・・・ぼ、僕そんなにうるさかったかな?    なんだか、やっぱり・・・今日のマスターはいつもと違う・・・。    あ、・・・ひょっとして僕、知らない間に何かマスターを怒らせるようなことしたんじゃ・・・? 蒼:「あの、マスター、僕、何かマスターを、怒らせるようなこと・・・」 マ:「おい、黙ってろってのがわかんねぇのか?」 蒼:「ごめんなさい・・・。」    僕はしばらく呆然とその場に立ち尽くした。    ピコピコピコ・・・    そして・・・・僕はだんだんその場にいることが耐え切れなくなった。 蒼:「あ、あの僕、もう寝るね・・・。」    また怒られるかもしれないけど、僕は勇気を振り絞って言った。 マ:「・・・・。」    マスターは怒らなかったけど、相変わらず僕の方を見ず、そして無言だった・・。 蒼:「おやすみなさい・・・。」    鞄の中に横になりながら、僕は考える。    今日のマスターは、僕にとても冷たかったと思う。    やっぱり僕は何かマスターを怒らせるようなことしたのかな・・・。    僕は何をしちゃったんだろう・・・?    振り返ってみたけど何も思い当たることはなかった。    いや、ひょっとして・・元々マスターにはああいう面があった・・・?    今まで無理して、僕に合わせていてくれたのかな・・・?    あれが本当のマスター?    今までのマスターは?    これからマスターはずっとあのまま・・・?    なんだか涙が出そうになったけど、僕は頑張ってそれに耐えた。    だって泣いたって、しょうがないじゃないか・・・。        とりとめのない思いが僕の思考を駆け巡り、眠気は一向に訪れる気配はなさそうだった。    いったいどれぐらいの時間が経ったんだろう。    マスターは、まだゲームしてるのかな・・・?    鞄を開けてマスターのベッドを見た。ベッドは空だった。    マスターはまだ起きてるみたいだ。    僕はなんだか心配になって、マスターの様子を見に行った。       リビングの扉を開けると、    ピコピコピコ・・・    マスターは、まだやっていた。 蒼:「マスター、もう遅いからそろそろ止めた方が・・・。」    僕がそう声を掛けると、マスターが僕の方を向いてくれた!    マスターがソファから立ち上がる。    そして僕の方へ歩いてくる。    マスターが目の前に立ち、僕を見下ろす。 蒼:「マスター・・・。」 マ:「うるせぇええええ!人形の分際で人間様に意見してんじゃねぇ!」    !    マスターはそう叫ぶと僕を持ち上げて、そして・・・ 蒼:「うわぁあああああああああ!!」 蒼:「うわぁあああああああああ!!」    僕は飛び起きた。そして 蒼:「いた!」    鞄に頭をぶつけてしまった。 マ:「なんだ? どうした!?」    ここは・・・鞄の中?    ガチャリ・・・!    鞄が開いた。見上げるとマスターが僕を驚愕の表情で覗き込んでいる。 マ:「おい、蒼星石。大丈夫か!?」    マスターがひどく慌ててる・・・・? マ:「何があった!?」    ・・・夢?    今は・・・深夜?    マスターが僕を真剣な眼で見つめてくれている・・・。    いつものマスターの優しい目・・・。 蒼:「ますたぁ・・・・」 マ:「おい、大丈夫か?」    僕はマスターに飛びついた。    マスターは僕を抱き締めててくれる。 マ:「・・・怖い夢を見たのか?」 蒼:「うん、とっても怖い夢を見たんだ・・・・。」    思い出したくもない、怖い、とても怖い夢・・・。 マ:「そうか・・・。よしよし、もう大丈夫だからな。」    マスターが僕の背中を擦ってくれる・・・。 マ:「大丈夫だ。だからもう泣かないで。」 蒼:「え・・?」    僕は、自分の知らない間に泣いてたみたいだ。 マ:「落ち着いたかい?」 蒼:「うん・・・。」 マ:「一人で寝れる?」 蒼:「あの・・・。」 マ:「もし、まだ怖いんなら、一緒に寝ようか?」    マスターの方から、一緒に・・・?    マスターと一緒に寝たことはあるけど、それはいつも僕の方からお願いして・・・。 蒼:「うん、一緒に、寝たいな・・・・。」 マ:「わかった。」    マスターは僕を抱きかかえてベッドまで運んだ。    二人並んでベッドに入る。    なんであんな夢見ちゃったんだろう。    マスターはいつでも優しいのに・・・。 マ:「見守っててあげるから、安心して寝なされ。」    マスターが横からそう言ってくれた。でも 蒼:「見られてたら、その、恥ずかしくて余計寝れないよ。」 マ:「そうか。それもそうだな。」 蒼:「ふふ・・。」 マ:「はは。」 蒼:「あの、マスター。」 マ:「なんだい?」 蒼:「くっついていいかな・・?」 マ:「あ・・・・ああ、うん。いいよ。」 蒼:「ありがとう。」    僕はマスターにピッタリくっついた。 マ:「・・・・。」    マスターとこんなに密着して寝るのは初めてだけど、凄く、安心する・・・・。        翌日の夕刻。 マ:「ただいま~。」    蒼:「おかえりなさい。」    蒼星石がいつものように出迎えてくれる。 マ:「蒼星石、今日はいいものを買ってきたぞ。」 蒼:「え、なに・・・?」 マ:「ジャ~ン!」 蒼:「!」    俺が蒼星石の目の前に出したのは最新型のデジカメだ。 マ:「いや~、欲しかったんだよ。これ。」    これで蒼星石をパシャッパシャッと。いや、別にみっちゃんに感化されたわけじゃないけどね。 マ:「ん・・・?」    蒼星石の様子がおかしい。    蒼星石、なんでデジカメをそんな悲しい目で見るの? マ:「どうかしたの?」 蒼:「あの、マスター、ゲームもいいかもしれないけど、できれば僕も、なるべくかまって欲しいんだ・・・。」 マ:「ゲーム?」    蒼星石・・・泣きそう・・・?    んんんん? ん~?    なんかよくわからんがくらえ!    パシャッ! 蒼:「!?」    蒼星石さんの涙目で上目遣い、確かに頂きました。                                                                                  終わり
マ:「ただいま~。」    マスターがお仕事から帰ってきた!    僕は急いで玄関に駆けつけて、マスターを出迎える。 蒼:「おかえりなさい。」    マスターが凄いニコニコしてる。何かいいことあったのかな? マ:「蒼星石、今日はいいものを買ってきたぞ。」 蒼:「え、なに?」 マ:「ジャ~ン!」    マスターが僕に見せてくれたのは、銀色の小さいゲームの機械だった。 マ:「いや~、欲しかったんだよ。これ。」    マスターはゲームの機械を眼を細めながら見つめ、そう言った。 蒼:「へぇ~、そうなんだ。」    マスターはそう言うと着替えもせずゲームの機械を持ったままソファに寝っ転がった。 蒼:「マスター着替えないの?」 マ:「あとで・・・・。」    そう言うとマスターは、そのままゲームを始めてしまった。 蒼:「もう・・・。」    どうしたんだろう。いつもなら帰ってきたらすぐ着替えて、うがいと手洗いと済ませて    「今日の夕食はなにかな~?」とか言いながら食卓の方にやってくるのに。 蒼:「あの、夕食できてるよ?」 マ:「もう外で食ってきたよ。」    とマスターがゲームの画面を見つめながらそう言った。 蒼:「え・・・?」    その言葉に僕は耳を疑う。 蒼:「あ、そうなんだ・・・。でも一言ぐらい連絡欲しいな。」 マ:「ああ、すまんね。忘れてたよ。」 蒼:「・・・・。」    別に、マスターが外で食べてくることは何回かあったけど・・・    その時は必ず連絡をくれていた。    で、でも一回ぐらいは忘れることもあるよね。 蒼:「じゃ、じゃあ夕食はいらない・・・?」 マ:「ああ。」    なぜだろう、マスターが僕に眼を合わせてくれない。    ・・・そんなにゲームが面白いのかな? 蒼:「夕食、一人で食べるね。」 マ:「・・・・・。」    マスターは相変わらずゲームに没頭している。 蒼:「・・・・。」    僕は食卓に着くと一人で夕食を食べ始めた。    せっかく、マスターの好きな料理を作ったのに・・・。 マ:「だー!ちくしょうめが!」    マスターの悔しそうな声が聞こえた。    どうしたんだろう。僕はマスターの元に行く。 蒼:「どうかしたの?マスター。」 マ:「これ難しいわ。」    なんだ、ゲームの話か・・・。 蒼:「あの、マスター。ゲームもほどほどにね?」 マ:「・・・・・。」    マスターは黙ったままで返事をしてくれなかった。 蒼:「・・・・。」    僕も黙って食卓に戻った。       ・・・なんか食欲が出ないや・・。    僕はいそいそと後片付けを始める。    今日のマスターは何かおかしい感じがする。    なんだか、いつものマスターじゃない。    僕の知ってるマスターは、もっと・・・。    もっと・・・。    いや、それは僕の勝手な思い込みだ。マスターはマスターだ。       僕は片付けを終えると再びマスターのところに行く。    マスターは変わらずソファに寝っ転がりながらゲームを続けていた。    僕はマスターの傍らに立って話しかけた。 蒼:「マスター、そのゲーム面白い?」 マ:「ああ。」    ピコピコピコ・・・    さっきからゲームの音だけが、この空間を支配している感じだった・・・。 蒼:「・・・・。」    会話が続かない・・・。 蒼:「・・・あの、僕もやってみたいな・・・。」    本当はゲームにはそんなに興味は無かったんだけど・・・その・・・    あまりにマスターが僕に無関心だったから・・・。 マ:「あとでな。」    ピコピコピコ・・・ 蒼:「・・・・。」    なんか、今日のマスター・・・。 蒼:「どんなゲームなの?」    マスターが夢中になるゲーム。僕は次第に興味が沸いてきた。 マ:「さっきからうるせぇよ。気が散る。」 蒼:「え・・・?」    ・・・ぼ、僕そんなにうるさかったかな?    なんだか、やっぱり・・・今日のマスターはいつもと違う・・・。    あ、・・・ひょっとして僕、知らない間に何かマスターを怒らせるようなことしたんじゃ・・・? 蒼:「あの、マスター、僕、何かマスターを、怒らせるようなこと・・・」 マ:「おい、黙ってろってのがわかんねぇのか?」 蒼:「ごめんなさい・・・。」    僕はしばらく呆然とその場に立ち尽くした。    ピコピコピコ・・・    そして・・・・僕はだんだんその場にいることが耐え切れなくなった。 蒼:「あ、あの僕、もう寝るね・・・。」    また怒られるかもしれないけど、僕は勇気を振り絞って言った。 マ:「・・・・。」    マスターは怒らなかったけど、相変わらず僕の方を見ず、そして無言だった・・。 蒼:「おやすみなさい・・・。」    鞄の中に横になりながら、僕は考える。    今日のマスターは、僕にとても冷たかったと思う。    やっぱり僕は何かマスターを怒らせるようなことしたのかな・・・。    僕は何をしちゃったんだろう・・・?    振り返ってみたけど何も思い当たることはなかった。    いや、ひょっとして・・元々マスターにはああいう面があった・・・?    今まで無理して、僕に合わせていてくれたのかな・・・?    あれが本当のマスター?    今までのマスターは?    これからマスターはずっとあのまま・・・?    なんだか涙が出そうになったけど、僕は頑張ってそれに耐えた。    だって泣いたって、しょうがないじゃないか・・・。        とりとめのない思いが僕の思考を駆け巡り、眠気は一向に訪れる気配はなさそうだった。    いったいどれぐらいの時間が経ったんだろう。    マスターは、まだゲームしてるのかな・・・?    鞄を開けてマスターのベッドを見た。ベッドは空だった。    マスターはまだ起きてるみたいだ。    僕はなんだか心配になって、マスターの様子を見に行った。       リビングの扉を開けると、    ピコピコピコ・・・    マスターは、まだやっていた。 蒼:「マスター、もう遅いからそろそろ止めた方が・・・。」    僕がそう声を掛けると、マスターが僕の方を向いてくれた!    マスターがソファから立ち上がる。    そして僕の方へ歩いてくる。    マスターが目の前に立ち、僕を見下ろす。 蒼:「マスター・・・。」 マ:「うるせぇええええ!人形の分際で人間様に意見してんじゃねぇ!」    !    マスターはそう叫ぶと僕を持ち上げて、そして・・・ 蒼:「うわぁあああああああああ!!」 蒼:「うわぁあああああああああ!!」    僕は飛び起きた。そして 蒼:「いた!」    鞄に頭をぶつけてしまった。 マ:「なんだ? どうした!?」    ここは・・・鞄の中?    ガチャリ・・・!    鞄が開いた。見上げるとマスターが僕を驚愕の表情で覗き込んでいる。 マ:「おい、蒼星石。大丈夫か!?」    マスターがひどく慌ててる・・・・? マ:「何があった!?」    ・・・夢?    今は・・・深夜?    マスターが僕を真剣な眼で見つめてくれている・・・。    いつものマスターの優しい目・・・。 蒼:「ますたぁ・・・・」 マ:「おい、大丈夫か?」    僕はマスターに飛びついた。    マスターは僕を抱き締めててくれる。 マ:「・・・怖い夢を見たのか?」 蒼:「うん、とっても怖い夢を見たんだ・・・・。」    思い出したくもない、怖い、とても怖い夢・・・。 マ:「そうか・・・。よしよし、もう大丈夫だからな。」    マスターが僕の背中を擦ってくれる・・・。 マ:「大丈夫だ。だからもう泣かないで。」 蒼:「え・・?」    僕は、自分の知らない間に泣いてたみたいだ。 マ:「落ち着いたかい?」 蒼:「うん・・・。」 マ:「一人で寝れる?」 蒼:「あの・・・。」 マ:「もし、まだ怖いんなら、一緒に寝ようか?」    マスターの方から、一緒に・・・?    マスターと一緒に寝たことはあるけど、それはいつも僕の方からお願いして・・・。 蒼:「うん、一緒に、寝たいな・・・・。」 マ:「わかった。」    マスターは僕を抱きかかえてベッドまで運んだ。    二人並んでベッドに入る。    なんであんな夢見ちゃったんだろう。    マスターはいつでも優しいのに・・・。 マ:「見守っててあげるから、安心して寝なされ。」    マスターが横からそう言ってくれた。でも 蒼:「見られてたら、その、恥ずかしくて余計寝れないよ。」 マ:「そうか。それもそうだな。」 蒼:「ふふ・・。」 マ:「はは。」 蒼:「あの、マスター。」 マ:「なんだい?」 蒼:「くっついていいかな・・?」 マ:「あ・・・・ああ、うん。いいよ。」 蒼:「ありがとう。」    僕はマスターにピッタリくっついた。 マ:「・・・・。」    マスターとこんなに密着して寝るのは初めてだけど、凄く、安心する・・・・。        翌日の夕刻。 マ:「ただいま~。」    蒼:「おかえりなさい。」    蒼星石がいつものように出迎えてくれる。 マ:「蒼星石、今日はいいものを買ってきたぞ。」 蒼:「え、なに・・・?」 マ:「ジャ~ン!」 蒼:「!」    俺が蒼星石の目の前に出したのは最新型のデジカメだ。 マ:「いや~、欲しかったんだよ。これ。」    これで蒼星石をパシャッパシャッと。いや、別にみっちゃんに感化されたわけじゃないけどね。 マ:「ん・・・?」    蒼星石の様子がおかしい。    蒼星石、なんでデジカメをそんな悲しい目で見るの? マ:「どうかしたの?」 蒼:「あの、マスター、ゲームもいいかもしれないけど、できれば僕も、なるべくかまって欲しいんだ・・・。」 マ:「ゲーム?」    蒼星石・・・泣きそう・・・?    んんんん? ん~?    なんかよくわからんがくらえ!    パシャッ! 蒼:「!?」    蒼星石さんの涙目で上目遣い、確かに頂きました。                                                                                            終わり

表示オプション

横に並べて表示:
変化行の前後のみ表示: