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訪問者」(2006/07/21 (金) 17:59:53) の最新版変更点

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蒼「マスター…今日の昼食、そうめんでいい?これしかないんだ…」 マ「あぁいいよ。涼しげでいいじゃないか。」 蒼「…ありがとマスター。さっそく作るね。」 蒼はさっそく鍋を温めはじめる。 しかし、いつもと変わらないのどかな風景だな。まぁそれがいいのだけれど。 ピンポーン インターホンが鳴る音が聞こえる。 蒼「あ…行かなきゃ…」 マ「いいよ。俺行くから。」 蒼「え…でも…」 マ「蒼忙しいんだから俺にこれぐらいの事はさせてくれ。」 蒼「う、うん…」 バタバタと玄関へと走る音が響き渡る。 (まぁこのぐらいの事はして当然だよな。) 蒼はしぶしぶそうめんを作り始めた。 マ「どちらさまですか?」 「俺。」 何このあからさまなオレオレ詐欺。まぁ声聞けば大体分かるが。 ガチャ 「や。久し振り。」 マ「…用は何?」 「おいおい、結構久し振りなのにその返事は無いでしょ兄ちゃん。」 目の前にいたのは俺の弟だった。ちなみに蒼の事は知らない。 弟「ほら、兄ちゃんに…あの…あれ…時計貸してたじゃん?黒の。たまたま立ち寄ったからついでに、ね。」 二年前に確かに借りていた。修学旅行用に… マ「そうか…まぁ上がれよ…」 弟「悪いね。いや~久し振りだここ…なんかすんごい綺麗になってるような気がする…」 そりゃそうだ。蒼が丹念に掃除を家中してるからな… 蒼(…?…誰か来たのかな…?) マ「確かこの辺に…あった。これだろ?」 弟「ああ!そうそうコレ。良かった在って。…ところで兄ちゃん…誰かと付き合ってる?」 蒼(!?) マ「あぁ…まぁ…」 弟「本当!?すごいな…名前なんていうの?」 マ「…蒼」 蒼(!…マスターってば…もう…) 弟「へぇ…なんか単調的な名前だな…」 蒼(……) 弟「いい子なの?」 マ「あぁ…とってもな。」 弟「そうなの?でもなんか几帳面すぎやしない?いやに綺麗なのもその蒼って人がやったんでしょ?」 マ「まぁな…」 弟「なんか…生活感が消えてる感じなんだよなぁ…」 蒼(なんでだろ…今までやってる事を否定されたような感覚…とっても……切りたい) マ「それは性格なんだからいいって……!…」 後ろで怪しく鋏がうごめいている… ヤバい。これ以上なんか言わせたら…切りかかるのも時間の問題だ… マ「ま、まぁ今日はこの辺で帰れば…?」 弟「ほら、この天井の隅…埃が…凄いよ?…誰か見合いの人紹介しようか?」 蒼(後でやろうと思ったのに…しかも紹介って何……切ろう。切っちゃおう。あの人切っちゃいたい。今すぐに) マ(ヤバい。もう蒼は戦闘準備に入ってる。ここは早く…) マ「あぁ…分かったよ…んじゃまたな。」 もう遅かった。俺の顔をかすめた何かが、弟を連れ去った。 マ「…あ、あれ?帰った…のか?」 そんなわけはなかった。奥の部屋で何か聞こえる。まさか… 弟「な…何が起きた…?」 蒼「ばかぁ!僕のマスターに…何言ってるの!」 弟「へ…?ま、ますたー?いや…知らな」 蒼「もう……怒ったよ…レンピカ。ブゥゥン」 弟「え?ちょ…まって…」 蒼「ジャキン…おしおきだよ!!!!!」 (声にならない叫び) バタッ 蒼「あれ…なんか…フラフラする…」 バタッ マ「おい!…あ…」 その部屋には二人とも仰向けに似た姿勢で倒れていた。 弟も蒼も無事みたいだ。 マ「これは夢を装って家に帰らせるしかないな…」 辺りは日が沈みかけていた。 しばらく寝ていた弟が目を覚まし、もう遅いという事で帰る事になった。 弟「…なぁ兄ちゃん…」 マ「なんだ?」 弟「この家に…小さい子なんていない…よね?」 マ「あぁ…夢だったんだろ。」 弟「そう…か…そうだよね…んじゃまた…」 マ「じゃ。」 バタン ふう…なんとかごまかせた。 こっちの方は… 蒼「…ねぇマスター…今日誰か来た?」 マ「いや?誰も来てないよ。」 蒼「そうだよね…なんか…やってはいけない事したような…まぁいいや…夢なら、ね。ごめんねマスター、変な事聞いて」 マ「いや、いいよ。多分疲れてるんだよ。今日はゆっくり休めば?」 蒼「そうだね…分かったよ…」 バタン マ「ふぅ…今度から人を呼ぶ時は細心の注意をしなきゃいけないな…」 天井の隅には埃がたくさんたまっていた。
蒼「マスター…今日の昼食、そうめんでいい?これしかないんだ…」 マ「あぁいいよ。涼しげでいいじゃないか。」 蒼「…ありがとマスター。さっそく作るね。」 蒼はさっそく鍋を温めはじめる。 しかし、いつもと変わらないのどかな風景だな。まぁそれがいいのだけれど。 ピンポーン インターホンが鳴る音が聞こえる。 蒼「あ…行かなきゃ…」 マ「いいよ。俺行くから。」 蒼「え…でも…」 マ「蒼忙しいんだから俺にこれぐらいの事はさせてくれ。」 蒼「う、うん…」 バタバタと玄関へと走る音が響き渡る。 (まぁこのぐらいの事はして当然だよな。) 蒼はしぶしぶそうめんを作り始めた。 マ「どちらさまですか?」 「俺。」 何このあからさまなオレオレ詐欺。まぁ声聞けば大体分かるが。 ガチャ 「や。久し振り。」 マ「…用は何?」 「おいおい、結構久し振りなのにその返事は無いでしょ兄ちゃん。」 目の前にいたのは俺の弟だった。ちなみに蒼の事は知らない。 弟「ほら、兄ちゃんに…あの…あれ…時計貸してたじゃん?黒の。たまたま立ち寄ったからついでに、ね。」 二年前に確かに借りていた。修学旅行用に… マ「そうか…まぁ上がれよ…」 弟「悪いね。いや~久し振りだここ…なんかすんごい綺麗になってるような気がする…」 そりゃそうだ。蒼が丹念に掃除を家中してるからな… 蒼(…?…誰か来たのかな…?) マ「確かこの辺に…あった。これだろ?」 弟「ああ!そうそうコレ。良かった在って。…ところで兄ちゃん…誰かと付き合ってる?」 蒼(!?) マ「あぁ…まぁ…」 弟「本当!?すごいな…名前なんていうの?」 マ「…蒼」 蒼(!…マスターってば…もう…) 弟「へぇ…なんか単調的な名前だな…」 蒼(……) 弟「いい子なの?」 マ「あぁ…とってもな。」 弟「そうなの?でもなんか几帳面すぎやしない?いやに綺麗なのもその蒼って人がやったんでしょ?」 マ「まぁな…」 弟「なんか…生活感が消えてる感じなんだよなぁ…」 蒼(なんでだろ…今までやってる事を否定されたような感覚…とっても……切りたい) マ「それは性格なんだからいいって……!…」 後ろで怪しく鋏がうごめいている… ヤバい。これ以上なんか言わせたら…切りかかるのも時間の問題だ… マ「ま、まぁ今日はこの辺で帰れば…?」 弟「ほら、この天井の隅…埃が…凄いよ?…表だけやっとけば良いって人なんじゃない?…変な事言ってるのは承知だけど…誰か見合いの人紹介しようか?」 蒼(後でやろうと思ったのに…しかも紹介って何……切ろう。切っちゃおう。あの人切っちゃいたい。なんか…うずくよ…) マ(ヤバい。もう蒼は戦闘準備に入ってる。ここは早く…) マ「あぁ…分かったよ…んじゃまたな。」 もう遅かった。俺の顔をかすめた何かが、弟を連れ去った。 マ「…あ、あれ?帰った…のか?」 そんなわけはなかった。奥の部屋で何か聞こえる。まさか… 弟「な…何が起きた…?」 蒼「ばかぁ!僕のマスターに…何言ってるの!」 弟「へ…?ま、ますたー?いや…知らな」 蒼「もう……怒ったよ…レンピカ。ブゥゥン」 弟「え?ちょ…まって…」 蒼「ジャキン…おしおきだよ!!!!!」 (声にならない叫び) バタッ 蒼「あれ…なんか…フラフラする…」 バタッ マ「おい!…あ…」 その部屋には二人とも仰向けに似た姿勢で倒れていた。 弟も蒼も無事みたいだ。 マ「これは夢を装って家に帰らせるしかないな…」 辺りは日が沈みかけていた。 しばらく寝ていた弟が目を覚まし、もう遅いという事で帰る事になった。 弟「…なぁ兄ちゃん…」 マ「なんだ?」 弟「この家に…小さい子なんていない…よね?」 マ「あぁ…夢だったんだろ。」 弟「そう…か…そうだよね…んじゃまた…」 マ「じゃ。」 バタン ふう…なんとかごまかせた。 こっちの方は… 蒼「…ねぇマスター…今日誰か来た?」 マ「いや?誰も来てないよ。」 蒼「そうだよね…なんか…やってはいけない事したような…まぁいいや…夢なら、ね。ごめんねマスター、変な事聞いて」 マ「いや、いいよ。多分疲れてるんだよ。今日はゆっくり休めば?」 蒼「そうだね…分かったよ…」 バタン マ「ふぅ…今度から人を呼ぶ時は細心の注意をしなきゃいけないな…」 天井の隅には埃がたくさんたまっていた。

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