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寒い夏の日」(2006/07/19 (水) 00:00:11) の最新版変更点

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昨晩から降り続いた雨の影響か、 今日は季節を三ヶ月戻したような寒さとなった。 ベッドから動きたくないがこのままでも寒いだけなので下に向かった。 下には香ばしい匂いが漂っていて、蒼星石はすでに朝食を準備し終えて待っていた。 「おはようマスター、今日はゆっくりだったね。」 「まぁ仕事が無いからな、寝れるときは寝たいよ。」 実は今日、俺の務める会社の創立記念日で休みになっていた。 「しかし寒いな、7月だってのに。」 「ホントだよね、今日は20度くらいにしかならないらしいよ。」 そんな夏とは言えない日でも、蒼星石の対応はさすがなものだ。 こたつには毛布を入れて暖めているし、しっかりと紅茶も淹れてある。 まず焼きたてのピザトーストを一口、しかしチーズがちぎれず、かなり伸びてしまった。 「くすっ・・・面白いね。」 俺の様子を眺めていた蒼星石は微笑みながらそう言い、 ピザトーストを口にすると、俺と同じようにチーズを伸ばしてしまった。 こんな些細な事で笑みがこぼれる日常、それが俺は大好きだ。 朝食を食べ終えた後、俺は皿洗いをする蒼星石の姿を見ていた。 やはり寒いようで、何度か身体を震わせていた。 「ふぅ、やっぱり寒いね。」 「蒼星石、ちょっとこっち来て。」 皿洗いを終えた蒼星石を、俺は傍へと呼び寄せ、 「何?マスター・・・あっ・・・」 そっと抱きしめて、身体を暖かく包み込んだ。 「寒いから、暖めてやろうと思ってな。」 「うん・・・すごく暖かいよ・・・」 二人はしばらくの間、抱き合い続けていた。 「ねぇマスター・・・寒いのも悪くないね。」 「あぁ・・・そうだな。」

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