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同じ布団で寝るようになったきっかけ」(2006/07/14 (金) 17:04:29) の最新版変更点

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夜。 俺は締め切りが近いレポートに取り組んでいた。 「マスター?大丈夫?あとどの位で終わりそう?」 「うーんもう少し掛かりそうだ、先に寝ててくれ。」 「うん…わかった…。じゃあ、これお夜食ね。確か甘いものをとった方が脳にいいんだよね?」 そう言って蒼星石はホットミルクとクッキーを俺にくれた。 「おお、サンキュ。これでもっと頑張れるよ。」 「でも、ほどほどにしてね。体壊さないでね。」 「わかってるよ。じゃ、おやすみ蒼。」 「おやすみなさいマスター…」 そして約二時間後… 「ふう、思ったより手間取ってしまったな、そろそろ寝るか。」 そう思ったとき寝室の方から走ってくる音が聞こえてきた。 トタタタタタタ…… 「ん?」 「マスター!!」 「どうしたんだ?蒼?」 見ると、すごい思いつめたような。すごく不安そうな顔をした蒼星石がいた。呼吸も乱れていた。 そして、蒼星石は急いで駆け寄ってきて、強い力で俺の足にしがみついた。 「ますたぁ…ますたぁ…」 そう、必死でつぶやく蒼星石。手は少し震えていた。 「お、落ち着け、蒼。いったいどうしたのか話してごらん?」 少し呼吸を整えた蒼星石が何があったのか話し始めた。 「怖い夢をみたんだ…。」「夢?」 「うん…。マスターがどんどん離れていく夢…。必死で追いかけても、呼びかけても、 手を伸ばしても、どんどんマスターが離れていって…。それでマスターが見えなくなった所で目を覚めたんだ…。 夢だとすぐにわかったけど、どんどん不安になってきて。マスターは忙しいのはわかってたけど、我慢できなくて… 迷惑なのはわかってたんだけど…。ごめんなさい…。」 俺は話を終えた蒼星石を撫でながら、目線を蒼星石に合わせ 「馬鹿だな、俺はいつでも蒼の傍にいるよ。離れないさ。それに、蒼が不安なときにはすぐに頼ってくれていいんだぞ? そのほうが俺は嬉しいしな。全然迷惑じゃないさ。」 「本当…?」 「ああ、本当さ。」 「うん、ありがとうマスター…」 どうやら、落ち着いたようだ。よかった。 でも、まだ完全に不安は取れていない気もするな…。そうだ。 「よし!じゃあ今日は一緒に寝るか!」 「え?いいの?」「いやか?」 「ううん嫌じゃない、嫌じゃないよ!」 そして、布団の中。 「えへへ、暖かいや。」 「大丈夫か?臭くない?」 「全然臭くないよ。マスターの匂い安心する…」 「そうか。よかった。じゃあ、これからも時々一緒に寝るか?」 「本当!?いいの?」「もちろんさ、むしろ歓迎だよ。」 「ありがとう…。ずっと一緒にいてねマスター。」 「もちろんさ、これからもずっと一緒さ…」 それからは、眠りの時間が楽しみになった蒼星石でした。一番のお気に入りの場所はマスターの腕の中だそうです。

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