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蒼と行く2泊3日の旅:壱 蒼「マ、マスター?大丈夫?重かったら降ろしてくれてもいいんだよ?」 俺の腕の中の質素な服に身を包んだ蒼が心配そうに聞いてくる だが俺は全力ダッシュをやめるわけにはいかなかった マ「いやいや全然、よ、余裕、よ!む、むしろ・・はぁっ腕の中に蒼を抱いてるから・・げほっ い、いつ、いつもより!は、はや!はやく!走れるっ!ぜ!」 何を隠そう今日は旅行当日 しかし!昨晩楽しみで眠れなかった俺は寝坊をしてしまったわけだ! そして電車もあと数分で行かねば間に合わないので今こうして全力で走っている ・・・っていうか流石にヤバいと思って目覚まし時計セットしたのになぁ・・ なんで鳴らなかったんだろ? 蒼「ごめんね、僕がもっと早く走れたら・・」 蒼がしゅんとしてしまった 今朝出発の時さすがに全力で走る俺にはついてこれないだろうと蒼を抱っこすることにした 蒼は鞄でいいといったが折角の旅行なのに鞄はかわいそうだ 目的地に着くまで、家に帰るまでが旅行なのだから! マ「いやいや本当に全然大丈夫だからな、つうか蒼のせいじゃなくて俺が寝坊したのが悪いんだし」 俺はよしよしと蒼の頭を撫でてやった 蒼が俯いたまま俺の服をぎゅっと掴む ああ何て可愛らしい・・このまま持ち上げてちゅっちゅしたいが時間が無い! 急げ急げ急げ急・・ マ「うおわぁっ!?」 いきなりとてつもない突風が吹き荒れて俺は転倒してしまった 何とか蒼だけでもと思い全身をクッションにしたが、流石に俺は痛かった マ「いっつつ・・」 蒼「マスター!?大丈夫!?ねぇ!?」 俺はどうにか上体を起こし蒼の頭を撫でる 蒼が心配そうに俺にしがみついてきた マ「蒼が大丈夫なら俺も大丈夫だよ」 蒼「もうっ!そんなことは良いから病院行かなきゃ!」 そんなこと、って言われちった マ「いやいや病院何か行くほどじゃないって、マジで むしろ病院行って旅行行けなくなっちゃった方が嫌だ。」 そう言いながら再び蒼を抱っこして走り出す 蒼「ますたー、無理しちゃ嫌だよ?」 マ「大丈夫、心配してくれるなら・・そうだな。笑顔で居てほしいな。」 蒼「笑顔?」 マ「楽しい旅行にしたいんだ。だから蒼には笑っててほしい。」 言ってから気付いたがこのセリフめちゃめちゃ恥ずかしいな・・ 俺は蒼から目を逸らし前を見て走り続けた 蒼「ますたー・・わかった。僕も楽しい旅にしたいしね。」 しっかりと蒼が俺に捕まる うー、しかしこのペースだとギリギリ・・間に合うか? ―――駅 マ「はぁっ!はぁっ!ふー・・何とか、間に合った!」 電車は遅延していたようで予定より発車が遅く僕らは間に合った マスターが指定席に腰を下ろし言った 蒼「お疲れ様、はいお茶。」 僕はすぐさま冷たいお茶を用意して渡した 豪快に一気飲みするマスター マ「ぷはぁーっ!やっぱり蒼の入れてくれたお茶は美味いっ!エーテルより回復するわ!」 蒼「ふふっ、やっぱり無理してたんじゃない。うそつき。」 何だかからかいたくなったのでちょっとイジワルしてみよう そう思いちょっと怒ったようにそう言った マ「そう言うなって、お前のためなら無理もしたくなるよ。」 マスターが微笑みながら僕の頭を撫でた うう・・逆にこっちが困らせられちゃった・・ マ「ふぅ・・ごめ、蒼星石・・俺、ちょっと寝ていいかな? 本当はもっとお話したいんだけどさ?」 ああそうだ、マスター全然寝てないのにあんなに一生懸命走ったんだっけ・・ 僕もお話したいけど・・うん。 蒼「うん、いいよ!そのかわり・・」 マ「その代わり?」 蒼「今夜はいーっぱい、お話してね?」 僕もマスターの腕によりかかり目を閉じる 頭を撫でられる感触がした後、規則正しい呼吸音が聞こえてきた 今日を精一杯楽しめるように今は僕も寝ておこう 大好きな、マスターの隣で つづく 翠「きーっ!我慢ならんです!あのアホめ!殺す!ぶち殺すですぅ! 跡形も無く亜空間に吹き飛ばしてやるですぅ!」 金「い、今はダメかしら翠星石!もうちょっと待つかしらー!」 僕はマスターさんと同じ車両に翠星石と金糸雀と3人で乗っていた 雛苺もついて来たがりそうだったが、くんくんのショーがあるらしく 背に腹は変えられないのーと言い真紅と共にそっちへ行ってしまった しかしあまりくんくんに興味無さ気な金糸雀はまだしも 翠星石をくんくんから引き離すとは・・やっぱり翠星石は本気のようだ 翠「あーもう!夜中に潜入して目覚まし時計のタイマーを切ったり 金糸雀のバイオリンで突風を起こしたりしたのに何で電車が遅延してるんですかぁ! ありえねーですぅ!」 金「声が大きいかしら翠星石!蒼星石たちに気付かれるかしらー!」 いやまぁ指定席の切符代を既に払っていた身としては 無事乗れてくれてありがたいのだが・・ 翠「はぁっ・・はぁっ・・くっ!今は我慢ですぅ・・ だがこの分・・向こうについてからは・・容赦しねーですよ・・くくく・・くっくっくっ・・」 まるで名前を書けば人が殺せるノートを持った男のような顔でにやける翠星石 ジ「頼むから厄介事だけは起こさないでくれよ・・?」 金「蒼星石とお話SSでそれは無理だと思うかしらー・・」

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