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惨劇との戦い 第1章 第3話 その後」(2009/03/27 (金) 22:35:13) の最新版変更点

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高史が失踪して一週間後・・・・・・・・・・ 皆心配し始めていた。 春花「あいつ、一体どこで何やってるのよ・・・」 浩司「・・・敵の襲撃を受けた、と考えるべきでしょうか・・・?」 剣汰「・・・だろうな。」 雛「さすがに心配なのー・・・」 翠「ど、どこかで頭を冷やしているに決まってるです!」 真「・・・剣汰と浩司の話をちゃんと聞いていたの・・・?」 蒼「マスター・・・・・」 そのとき、剣汰の携帯がなった。 春花「剣汰、電話だよ。」 剣汰「ああ・・・」 ピッ 剣汰「もしもし。」 高史「剣汰・・・兄ちゃん・・・」 剣汰「やっと連絡していたか高史・・・今どこだ・・・?」 蒼「・・・!?」 高史「わかんね・・・ここどこだっけ・・・?」 剣汰「それより・・・誰かに襲撃されたようだな・・・」 高史は相当なダメージを受けているらしく、とても苦しそうだった。 高史「ご名答・・・ちとやられちった・・・」 剣汰「誰にだ?」 高史「水銀燈の・・・やばっきた!!」 剣汰「何・・・!?」 携帯から、相手の声が聞こえた。 ?「てこずらおって・・・   だが、ここまでだ。   消えてもらうぞ。」 高史「だーれが消えるかよ・・・」 蒼「マスター!!マスター!!」 高史「蒼せ・・・おっと、この名前は口にしないって決めてたんだっけ・・・」 蒼「そんなこと言ってる場合じゃ・・・!!」 ?「いつまで会話しているつもりだ?」 高史「知るかぁ」 ?「ならば・・・消えろ!!」 高史「くっ・・・ぐあああああっ!!」 蒼「マスター!?マスター!!」 ツー、ツー、ツー・・・・・・・・・ 蒼「そんな・・・」 剣汰「切れたようだな・・・」 蒼「くっ・・・マスターっ・・・!」 蒼星石は外に飛び出した。 翠星石がすぐにその後を追う。 剣汰「春花と雛苺はここで待機してろ。」 春花「うん。」 雛「わかったのー。」 剣汰「浩司は翠星石の後を追え。    真紅は俺と一緒に来い。」 浩司「了解です、剣汰さん。」 真「命令しないで欲しいのだわ。」 剣汰「行くぞ!」 飛び出した蒼星石は、少し離れた森に降り立った。 翠星石も同時に降りる。 蒼「マスターが・・・マスターが・・・」 翠「落ち着くです蒼星石!   まだあの人間が死んだって決まったわけじゃ・・・」 蒼「でも・・・」 ?「そちらから来てくれるとは・・・   探す手間が省けたな。」 翠「誰です!?」 そこには、一人の策士風の男が立っていた。 指には、血のついた鉄の爪をつけていた。 司「私の名は司馬懿。字は中達。」 蒼「その血・・・まさか・・・」 司「かんがいいな、蒼星石。   そうだ、この血は、貴様のマスターの血だ。」 蒼「そん・・・な・・・」 司「蒼星石のマスターは抹殺した。   討たれ、屈し、滅びるがいい。   ふははははははっ!」
翠星石は、高史と蒼星石の契約破棄の一部始終を目撃した後、気づかれないように居間へ向かった。 居間では、翠星石のミーディアム、川口浩司と、真紅のミーディアム、川口剣汰が、将棋をしていた。 勝負は、剣汰が少しばかり劣勢のようだ。 剣汰「大樹が・・・倒れたか・・・    桂馬を右前へ。」 浩司「そう・・・ですね。    角行でその桂馬をいただき、龍馬に。」 翠「あの馬鹿人間、蒼星石との契約を破棄しやがったです。」 浩司「・・・最悪の結末になってしまいましたね・・・」 翠「でも、あれがあいつの選択なら翠星石は止めません。   たとえ誰かが、あいつが蒼星石が後悔することになっても自分のせいだとも思いません。   ・・・多少は残念に思うかもしれませんが。   あいつの意思と決断とその責任を尊重するからです。   だから止められません。   それがあいつの考え抜いた結果ならもう何も言いません。   単なる契約の相手だったら他にも大勢居るんですからね。   まったく、あいつって奴は最後まで馬鹿人間でした。」 剣汰「確かに、翠星石が悔やむ必要は無いな。    香車を5マス前へ。」 浩司「・・・それが翠星石の考えなら、僕に意見はないよ。    でも・・・その「契約の相手」が、高史のほかにいるかどうか・・・    そこは、少しわかりかねるかな・・・    ところで剣汰さん、その「大樹」が倒れた経緯について、どうお考えですか?    龍馬でその香車をいただきます。」 剣汰「何かが原因で、「大樹」に「虫」がついた。    その「虫」は、徐々に蒼星石側の「樹」を食い荒らしていった。    その朽ちかけた「樹」に入った「斧」こそ、高史のあの一言。    「斧」が入れた切れ目は瞬く間に広がり、「樹」はあっという間に    切り倒された、ということだ。    角行を浩司の玉の右上へ、龍馬に。」 浩司がその龍馬をとろうとしたとき、高史がふらつきながら現れた。 高史「剣汰兄ちゃん、浩司兄ちゃん、ちょっと外に行ってくる。」 剣汰「敵の襲撃に気をつけろよ。」 高史「わかってるよ。じゃ。」 そういうと高史は、斬風刀を腰に挿し、ふらつきながら外出した。 斬馬「高史、あの様子では、とても大丈夫には思えませんが・・・    その龍馬をいただきます。」 剣汰「・・・それは否定できないが、今はそっとしておいてやるのがベタ、なんだろ?」 浩司「・・・そうですね、確かに。」 剣汰「それより浩司、後悔しないな?」 浩司「どういうことですか?」 剣汰「右端に潜ませていた龍王で・・・王手。」 浩司「なっ・・・!?    しまった・・・僕としたことが・・・」 翠「蒼星石の様子を見てくるです。」 剣汰「好きにしろ。」 翠星石は浩司の部屋に入った。 蒼星石は、まだ鞄に閉じこもっていた。 翠「蒼星石、落ち着いたですか?」 蒼「翠星石か・・・ごめん・・・もう少し・・・一人にさせてくれないか・・・」 翠「わかったです・・・」 翠星石は静かに部屋を出た。 一週間後・・・・・・・・・・・ 高史は外出してから、いまだにもどっていない。 蒼星石は、鞄から出てくるようにはなったが、元気は全くなかった。

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