マ「うっぎゃああぁぁーー!!」 蒼「ディスプレイの前で何を頭なんて抱えてるんです?」 マ「腹筋スレを踏んでしまった。」 蒼「腹筋スレ?」 マ「ちょっとしたお遊びでさ。興味を引くようなスレッドタイトルがついていて開いたら腹筋するように書いてあるの。」 蒼「また2ちゃんねるってやつですか。それにしても実に下らない遊びですね。」 マ「だよね。IDに含まれている数字で回数が決まるんだけどさ、256回もやってたら大変だよ。」 蒼「そんな暇があるなら読書でもして教養を増やした方がよっぽどいい・・・」 何気なくディスプレイに目をやった蒼星石の言葉が止まる。 蒼「スレッドタイトル・・・『この画像で巨乳の良さを啓蒙しようぜwww』・・・へぇ。」 マ「あ、いや、それは・・・」 蒼「ふぅん、これがマスターにとって興味の引かれる内容だったわけですね。」 マ「違うって!操作ミスだって!」 蒼「ほぉ、つまり意識すらせず本能の赴くままに選んでしまっていたと。」 マ「なんでそうなるのさ!」 蒼「まあ腹筋を頑張ってくださいね。」 マ「ええっ!?さっき下らないって・・・」 蒼「いかに下らないルールであってもその存在を知った上で場に臨んだのなら従うべきです。」 マ「でも256回だよ?4の4乗だよ?波動球の数よりも多いんだよ?」 蒼「小分けしてやればなんとかなりますよ。」 マ「うう・・・そんなの・・・分かったよ!やるよ!」 蒼「やっぱそうでしょうね・・・って、えっ?」 マ「ビシッと256回やってやるさ!・・・でもすまないけどちょっとだけ手伝ってくれる?」 蒼「まあマスターがそう言うなら・・・。」 マ「じゃあいくよ。」 蒼「いいですよ。」 横になったマスターの足を蒼星石が両手で押さえている。 マ「いーち・・・」 蒼「にーい・・・」 はじめのうちはマスターも快調に腹筋をこなす。 マ「よんじゅう・・・に・・・」 蒼「もうキツそうですね。」 マ「な、なにを!まだ・・・6分の1も・・・いってない・・・」 蒼「いったん休んだらどうですか?」 マ「いや・・・まだあと一回くら・・・い・・・」 しかし体を起こそうとするも頭しか上がらない。 蒼「どうやら限界みたいですね。」 マ「えい!!」 ちょうど蒼星石が気を抜くタイミングとマスターが気合を入れるタイミングが合ってしまった。 蒼「・・・おや?」 ぴょこん、とマスターの足ごと蒼星石の体が大きく持ち上がる。 マ「ちょっと待っ・・・」 勢いよく伸びた足を滑って蒼星石が顔から降ってくる。 ちゅ・・・ 柔らかいもの同士が触れ合った。 蒼「・・・・・・」 マ「・・・・・・」 二人ともしばらく固まっていたが我に返った蒼星石が慌ててマスターの体から降りた。 蒼「あの・・・すみません・・・大それた事をして。」 マ「いや・・・蒼星石となら・・・願ったり叶ったりと言うか・・・。」 蒼「え?」 マ「と、とにかく・・・その・・・こっちこそゴメンね。僕のせいで嫌な思いをさせて。」 蒼「・・・僕も・・・別にこういうのは嫌じゃあ・・・。」 マ「あ、蒼星石はこういうの気にしないんだ・・・欧米育ちだもんね。」 蒼「か、勘違いしないでくださいね。こういう事しても平気って事じゃなくマスターだから・・・ってなんでもないです!」 マ「・・・・・・」 蒼「・・・・・・」 マ「じゃ、じゃあ続きやるかな!」 蒼「あ、そうですね。最後までやらなきゃ!」 マ「・・・いくよ。」 蒼「・・・はい。」 マ「よんじゅー・・・さん・・・」 蒼「よんじゅー・・・し・・・」 マ「よんじゅー・・・ご・・・」 小休止を挟んで回復したのか、また快調にこなし始めた。 しばらくして・・・ 「「うわーーー!!」」 数日後。 マ「うっしゃああぁぁーー!!」 蒼「ディスプレイの前で何をガッツポーズしてるんです?」 マ「また腹筋スレを踏んでしまったんだけどさ・・・」 蒼「またですか。」 マ「・・・って、何してるの?」 蒼星石は既にマスターの足を押さえる準備をしている。 蒼「足を押さえておこうかと。」 マ「いやいいよ。」 蒼「遠慮しないで下さい。僕だって・・・その・・・嫌じゃありませんから。」 マ「・・・えっとね、IDを確認したら0しかなかったから腹筋はしなくていいのね。」 蒼「・・・・・・」 マ「・・・・・・」 蒼「下らない事ばっかりやって喜んでるマスターなんて嫌いです!」 マ「ええーーーーー!?」 <おしまい> 警告 ~良いマスターはこの先を読んじゃダメ~ お約束だけどこれ見たらIDの数×4だけ腹筋ね ┌──┐ i二ニニ二i 1,2,3,4・・・っと i´ノノノノヽ) Wリ゚ ヮ゚ノリ ―♪ ごめんなさい、嘘だよ ((( (u_0_0