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日の光に暖かさを覚える。

少女と会ったあの日もこんな清々しい日だった。




始まりの記憶





今日はどこに向かうかと地図を片手に木にもたれかかった。

別に行きたい所がある訳でもない。

いつもと同じ様にただ地図を広げた。

そう、いつもと同じ様に今日が始まり終わるはずだった。

「あの…」

小さい声だった。

ちょうど地図を見入っていたので気付かなかった。

「あの!ちょっといいかな?」

今度は聞き取れた。

「はい?何でしょうか?」

地図をたたみ声のする方を向く。

笑顔が目の前にあった。

「あたしが見たところ、君は旅人だと思ったんだけど…?」

確認する様だったが、確信している様にも取れた。

「はい、そうですけど…どうかしましたか?」

急に笑顔が消えた。

その様子に首を傾げると少女は言った。

「あのさ?敬語、別に使わなくてもいいよ。」

「え?」

少年の隣に腰を下ろしながら少女は続ける。

「だ~か~ら~…敬語使ってないのに君が使ってたら、あたしが敬意のない人みたいじゃない?」

少年は軽く笑った。

「そこって、笑う事?」

少女はおかんむりだ。

「すみません…いえ、ごめん。」

納得したかの様に少女の顔に笑顔が戻る。

「じゃ、本題ね?」

そう言って少女は話し始めた。

先ほどの口調と打って変わって、それもおずおずと…。

「あのね?…もし良かったらでいいんだけど……」

少年は続きの言葉を待っている。

意を決したかの様に少女は言った。

「あのね、一緒に旅したら駄目かな?」

少女は目線を下げる。

「邪魔になる様なことはしないから!」

更に頭を下げた。

少年は驚いた様な表情を作っている。

「お願い!」

言葉に迷う少年の返事を待つ。

その間は長く感じた。

「…君の旅の目的は?」

少年は問うた。

少女は頭を上げた。

「え?」

問いかけで返されるとは思ってなかったので戸惑っている様だ。

少年が説明するかの様にもう一度言った。

「君のたびの目的って何?オレにはオレなりの目的があるけど…」

言葉を選ぶ様に続ける。

「君とオレの目的が違えば、例え迷惑をかけるつもりはなくても迷惑になる事があるだろ?」

少年の言った事に感心しながら少女は言った。

「あたしの目的は、世界を見て回る事。…うん、見て回りたい。」

少女は自分に言い聞かせる様でもあったがそう答えた。

納得したかの様に少年は頷くと言った。

「オレは、ハル。宜しく。」

少女はその言葉に笑顔を見せた。

「あたしは、ミーティア。」

本当に嬉しそうな笑顔を…。

「宜しくね、ハル君!」




†††††




名前は知らないが綺麗な淡い色の花を咲かせた木の下での…

君と出会った最初の記憶。

君との旅の始まりの記憶。
















あとがき?

放課後の学校で書き上げました(笑
短時間での製作ゆえに文章の歪な箇所があるかも知れませんが…
それはおいおい直そうと思っています。
ちなみに、これはEARTHの番外編です。