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  人は誰しも、第三の目を持っている。
  己の外へ、他者へと向けられるものではない。
  常に自分自身へと向けられる、己の内なる視点としての目だ。

  人はこの目からは逃れられない。
  如何なる欺瞞を、偽りを以って他者を欺こうとも、この目だけは必ず己の真実を見続ける。
  いつでも。どこでも。どんな時でも。
  故に人は、己に対して常に問い続けなくてはいけない。
  自分は、自分に恥じない生き方が出来ているかどうかを。

  この問題は、結局のところ個々の内面の問題でしかなく、どのような己を以って好しとするかは人其々だ。
  十人十色と言うように、各々が各々に見合った答えを探すしかない。
  しかし、そうだとしても、ただ一つだけ確実に言える事がある。
  それは、己を問うことを止めた人間は、決してそれ以上先へ進むことは出来ないのだ、ということだ。
  己を問うことを止めた時、人は歩みを止めるのだから。


  最後に、蛇足ではあるが――1つだけ、付け加えるならば。
  己とは個のみで完結するものではなく、世界を形作る一要素としての存在でもある。
  自身が他者に、世界に与える影響を、常に意識せよ。それこそが己を問うことに繋がるのだから。


    記すべき名は無し、故に無名


カテゴリ: [手記] - &trackback() - 2006年05月08日 19:24:16

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最終更新:2006年05月08日 19:25