ベースのメーカー(続き)

9 *ベースの種類 N〜Z, 記号
ベースの種類」ページでも紹介されているように、様々なタイプが存在します。
ただ、ベースの種類≒メーカーとも考えられなくも無いので、サブ項目的に
ここでは簡単に、ベースのメーカーを紹介していったらいいんじゃないかな!

「ベースの種類」のページと同様の事情により分割しました。
A〜Mはコチラ工房系はこっちに切り分けました


NS Design(NSデザイン)

家具デザイナー出身の楽器製作者、ネッド・スタインバーガー(Ned Steinberger :NS)が手がけるメーカー。
先に経営していたSTEINBERGERをGIBSONに売却した後に設立したので、社名が苗字ではなく頭文字になっている。(現在 STEINBERGERブランドはEpiphone同様GIBSONのブランドの一つとなっているが、NS氏はSTEINBERGERブランド製品のデザインをするなど協力関係にある模様)
創業当時はエレクトリックのヴァイオリン、ヴィオラ、チェロ、EUBなどを作っていたが現在はエレキベースも作っている。
ネックにポジションマークが描かれていたり、ストラップを付けて移動演奏が可能であったり、
エレキベースと同じスケールでフレッテドも用意されたEUBや
各楽器に多弦仕様が標準的に用意されているなど”攻めた”ラインナップが特徴。
EBはもちろんWBのPUデザインにまで関わった製作者の経験からか、セッティングの幅は非常に多彩。
弓弾きと指弾きで振動方向の検出を切り替え可能なPolarのピエゾPUが標準装備で、
上のグレードではEMGの丸型マグネティックPUに18Vアクティブ2バンドEQが追加される。
ピエゾの弓弾きポジションは指弾きでも優秀で、マイク録りしたWBの様な指板に沈み込む出音が再現出来る。
EUBはトニー・レヴィン、レス・クレイプールなどが使用している。
http://thinkns.com/

Ovation (オベーション)

ベースでは主にエレアコベースを作っている。
サウンドホールが弾痕みたいな形をしていて独特。
http://www.ovationguitars.com/

Pedulla (ペデュラ)

フレットレスメインのメーカーで有名4弦フレットレスと8弦のダブルネック・ベースなんていうのも。
スルーネックモデルが目立つが、デタッチャブルモデルも存在する。
2019年にビルダーのMichael V Pedullaの引退に伴い、すべての生産を停止した。
若干市場価格が上がったが、今後上がり続けるかは不明。
どうしても欲しい人は見かけた時が買い時。
http://www.pedulla.com/

Photogenic (フォトジェニック)

泣く子も笑う安ベース、大抵の人は見向きもしない。
よくリサイクルショップに売っている。

PLAYTECH (プレイテック)

サウンドハウスのブランド。怖いもの知らずの安さ。
http://www.soundhouse.co.jp/shop/SearchList.asp?i_type=m&s_maker_cd=1318

Providence

「パッシブサウンドの良さを最大限活かして、ローインピーダンス信号に変換し出力」
すると謳うVitalizer(バイタライザー)というバッファが有名で、
同社のギター・ベースには標準で搭載されている(エフェクタータイプのものもある)。
スイッチャーやシールド、パワーサプライなどで有名なメーカーというイメージが強いかも。
http://www.providence.jp/home.html/

Rickenbacker (リッケンバッカー)

スルーネック代表。4003シリーズが主力。
イカしたルックスと他では出せない独特な硬い音に魅了される。
コンプ、歪み系が似合う。意外とスラップもいける。
ビートルズの使用で有名になったので英国のメーカーと思ってる人もいるかもしれないが、アメリカの老舗。
実は世界初のエレキギターを発売したのもここ(スチールギターだけど)。
また木材はメイプルを使用している。アッシュやアルダーはあまり使わない。

ネックが反りやすく(ネック起き)、指板が剥がれやすいのはヴィンテージの特徴。
現行は昔ほどトラブルに弱くないので、憧れで買っても特にメンテには困らない。
ただ現行の中古でもそこそこ値が張る。ヴィンテージは更に一桁多い。
http://rickenbacker-jp.com/
http://www.rickenbacker.com/

Ritter(リッター)

ドイツ発超ハイエンド。ギグバッグでよくみるRitterとは同名だが無関係。
金箔とか銀箔とか、フレイムとかキルトとか、カール・トンプソン的ぐんにゃりホーンなど、
ハイエンドの申し子っぽい外見をしている。ハジけてる外見からは想像できないぐらい、出音は非常に優等生的。太い。
というか、スラップも指弾きも凄い。スラップはゴンゴン言うし、指弾きはブリブリ言うし。
同じドイツ製だからか、WarwickのStreamerを一回りも二回りも大きくしたような楽器。
ダイアグラム組んだら、全部が全部バランスよく突き抜けてるような印象。
とってもスタンダード。とってもマルチプル。EQもよく効く。あまり流通が無く、弾数は少ない。
http://www.ritter-instruments.com/

Sadowsky (サドウスキー)

元々はリペアマンとしての道を歩いてきたロジャー・サドウスキーのブランド。
マーカス・ミラー所有の77年製ジャズベースをモディファイしたことはあまりにも有名。
タル・ウィルケンフェルド、ウィル・リーといったスタジオミュージシャンに愛用者が多い。
いわゆる「NYサウンド」と呼ばれる煌びやかなドンシャリサウンドを
エレクトリック・ベースのサウンドキャラクターの一スタンダードとして確立させた実績を持つ。
ジャズベシェイプが有名だが最近はプレベやら24フレットも出してるぞ。
厳密にいうとTYOやNYCなどのブランドがある。
廉価ブランドとしてMetrolineという日本製のものもあるが、それでも値段は軽く20万を超えていた。
17年12月にアトリエの245の値段に対抗すべくexpressを発売。
開発に結構時間をかけたとか。
2019年12月、ドイツのWarwick社が、Sadowsky Guitarsの製造・流通を引き受ける業務提携を結んだ。
日本製SadowskyのMetrolineやExpressシリーズは、Warwick社のもとでの製造となり、2021年初頭よりWarwick社製の販売が始まった。これに伴い前述のMetrolineも中国生産に切り替わり、価格設定もやや引き下げられた。
http://www.sadowsky.com/
http://www.okada-web.com/customsite/sadowsky/index.html

Sago New Material Guitars (サゴ・ニュー・マテリアル・ギターズ)

従来はあまり使用されていない珍しい木材を使用し、見た目にも美しい楽器を作っている独創的な国産ブランド。木材に熱を加えることでなんたらかんたら…のサーモウッドをよく使用している。
サーモウッドを使用するとやや腰高な音になる傾向がある。ヴィンテージ風にはなるが、ヴィンテージとは違った音色。含水率と吸水率が下がりネックに使用すると反りに強くなる反面、硬度が上がり衝撃には弱くなる。ボディのみに使ったモデルや、両方に使ったモデルもある。重量が軽くなる為か、ローが薄くなるので両方に使うと結構ペラペラな感じになるのでどちらかに使うのがオススメ。
主なモデルはove、ridill、aldila、defi、prime edge。ジャズベ、プレベを模したスタンダードJ、Pもある。
ピックガードやボディーにレーザーで模様を彫ったり、写真をインクジェットプリンターで印刷する事も可能。
ただ金額は結構高め。尼崎という田舎に工房構えてるくせに

かなり細かくオーダーできる。フルオーダーも受付ていて、かなり何でもやってくれる。
http://www.sago-nmg.com/

Sandberg (サンドバーグ)

ドイツのメーカー。実直かつパワフルな音。
カスタムオーダー可能。レリック加工が施されたモデルが多い。
HPのConfiguratorでは、見た目を好きにカスタマイズできてかなり遊べる。
http://www.sandberg-guitars.de/

SCHECTER (シェクター)

通常よりデカいポールピースのピックアップとブラッククロームのパーツの発祥だとか。
US版は他社メーカーのコピーモデル…かと思いきや微妙に面影が残る位のトンデモアレンジを販売してるのもある。

http://www.schecter.co.jp/
http://www.schecterguitars.com/

島村楽器 (シマムラガッキ)

全国津々浦々のショッピングモールの一角に見かけることが多い大手楽器店である島村楽器は
いくつかのプライベートブランドを抱えている。
HistoryとCool Zは品質に定評のあるフジゲン製。フェンダーやギブソンのコピーモデルが主である。
コストパフォーマンスに優れ実用的なのが魅力。全機種サークル・フレッティング・システム導入されていることがウリになっている。
ベースに関してはミディアムスケールのものもラインナップされている。
今沢カゲロウが一時使用していた。というか今でもカタログには推薦文載ってたり
同ブランド使用のベースクリニックが開かれてたりしているよう。
問題としてはリセールバリューが低いことや、プライベート・ブランドであるが故のブランドイメージの悪さ、
店員の自社ブランド推しがくどいなどがある。
Laid BackとBUSKER'Sは中国製で1万円弱のエントリーモデル。まぁ簡単に言えばフォトジェニックみたいなもの。
価格帯から想像できる品質であるとだけ言っておこう。

ブランド
  • History(スタンダード)
  • RYOGA(オリジナル)
  • Cool Z(廉価版)
  • Laid Back
  • BUSKER'S

Spector (スペクター)

ジューダス・プリーストのイアン・ヒル、パンテラのレックスで有名。
レックスはシグネイチャーモデル出てます。
レッチリのフリーもBSSM期まではミュージックマンと併用していた模様。
意外なことにチャック・レイニーやナルチョのおっちゃんジョン・マイアングも使用していたことがあった。

USAがハイエンドで30~50万、EUROが20~30万、LEGEND(韓国製)が廉価版で10万以下となっている
黎明期であるプリクレイマー期、買収統合されていたクレイマー期
クレイマーが倒産して社名が使えなくなっていたSSD期などいろいろ時期によって違うけど、
基本サウンドはEMGのクリアかつファットな低音が特徴。その高出力で独特な「ズンビン」サウンドを生み出すメーカー。
アクティブピックアップの魅力を多くのユーザーに認知させた
ワーウィックと形が似てるけど、スペクターが最初だからね!

検索するとファンクラブ、Spector Fan Community in JapanのHPが最初にひっかかるぐらいコアな人気を誇る。

海外公式サイト
http://www.spectorbass.com/
日本版公式サイト
http://www.kcmusic.jp/spector/

Squier (スクワイア/スクワイヤー)

フェンダー社が使用しているブランドの一つで、主にフェンダーブランドに比べて安価なエレクトリックベースに使用される。
ブランド名は、フェンダー社が1965年に買収した弦メーカーの「V.C. Squier Company」に由来。
http://www.fender.jp/squier/

Status Graphite (ステイタス・グラファイト)

名前の通りグラファイト材を用いたネックやボディが特徴的。音が超フラット、もう殆ど弦の音といった感じ。
ヘッドレス、複弦、アーム付きなど、なんか幅広い
スティングレイをグラファイトネックに交換したいときはここから輸入するのが安定
http://www.status-graphite.com/

STEINBERGER (スタインバーガー)

元祖ヘッドレスギターのメーカーで名実共にヘッドレスの雄。元家具職人のネッド・スタインバーガー(Ned Steinberger)が創業し自らデザインと経営をしていたが後にGIBSONに売却し、現在はGIBSONの1ブランドとなっている。
ネックにカーボン樹脂、指板にフェノリック樹脂を使っており、木材と比べると音の立ち上がりが早いようである。
レバー一つでダイレクトかつ狂わずにドロップDチューニングが出来るブリッジを搭載しているものもある。
GIBSONに吸収後しばらくまで生産されていた初期のモデルを中古で探すとバカ高い。
なんやかや生産されていなかった時期もあったのだが、現在はネッド・スタインバーガーも協力して新規開発したSynapseシリーズや創業当初のデザイン(だけ)を踏襲した廉価モデルのSpiritシリーズなどを生産している。
http://www.steinberger.com/

STR GUITARS (サトルギターズ)

八塚悟による日本のハイエンドブランド。上品で日本人向けの弾きやすさ。ネックは薄目。
正直、あまり売っているのを見かけない。
https://www.deviser.co.jp/str

Sugi (スギ)

美しい木目とネックエンドの蝙蝠マークが特徴のメーカー
もうアクティブいらないんじゃないかと思うくらいのパンチのあるパッシブの音が出せる
国内最高峰と言っても過言ではない出来を誇る
http://www.sugiguitars.com/

Thor Bass(トールベース)

スティーヴ・ディジョルジオが使っている。というか他で見たことない。
メーカー名がトールだったりシリーズ名がミョルニルだったり、何かと北欧的な匂いを醸し出しているが、
実際は米国ニューハンプシャー州でカールおじさんが一人で手作りしている。
受注生産らしいがお値段は$1,500からと案外お手頃。
http://www.thorbass.com/

Tokai (東海、トーカイ)

元々はフジゲンと並んでOEMで有名なメーカー。完成度の高いレスポールのコピーモデルや
GlayのHISASHIや平沢進で有名になったオリジナルギターのタルボ(ボディーがアルミで出来てるアレ)が有名。
とは言えベースでも安定感ある作りでクオリティは高い。個人的には安ベース部門ではバッカスに並ぶと思う、
ただギターと違ってハイエンドモデルはなく手頃な価格帯で勝負している。
LOVE ROCK(レスポール)、HARD PUNCHER(プレベ)、JAZZ SOUND(ジャズベ)とダサい製品名も萌える
最近は70~80'sに作られた単なる中古がジャパンビンテージとしてもてはやされている。
http://www1.odn.ne.jp/tokaigakki/index.html
http://www.theguitarshop.jp/

TUNE (チューン・テューン)

国産多弦・複弦メーカーの老舗。弾きやすいが音は無難な感じ。良くも悪くもない無個性さ。
10弦(複弦)とかアーム付きとか36フレット(フレットレス)とか、誰得なベースを出してたが
最近ついにヘッドレスにまで手を出した。
ナルチョと陰陽座の人以外使ってるのを見たことない←兄蔵とかいうソロベーシストもシグネイチャー出してた
ネックがあまり強くないらしい。いろいろとがってる。カラフルな色よりは、シブい木目系のが多い
チューンなのかテューンなのか、未だに読み方がよくわからないメーカーである。
http://www.cc.rim.or.jp/~tune/

Vigier (ヴィジェ)

フェンダーとリッケンを足したサウンドと評されている。
代表的にLOUDNESSの山下昌良、Deep Purpleのロジャー・グローヴァーなど
低音・ヘヴィな音に拘るベーシストに愛されている。
PUはシングルコイルが主だが、ハムキャンセリング・サーキットを機能を搭載しており、
コントロール部が豊富なためスラップにも対応する事ができる。
同社のエレキギターにも言えることだが、やたらと変わったボディ構造を備えたモデルが多く、
このメーカーの最大の特徴である全ての機種に0フレットを採用&トラスロッドの代わりに
カーボングラファイトを仕込んだシステム。
機種によってはフレットレスの場合は金属板、Arpegeではフェノウッドという樹脂製を使用する等に至る。
ベースではロングスケールにあたる34インチよりわずかに短い33.8インチであることが特徴。
デザインは美しくも中性的であり、音で選ぶ野郎・おっさんでも見た目で選ぶ女の子でもウェルカム。
http://www.vigierguitars.com/
http://vigierusa.com/
http://www.kandashokai.co.jp/flos/vigier/
http://vigier.kandashokai.co.jp/なんかオフィシャルHPがこんなにあるぞ

Warwick (ワーウィック)

音は良くも悪くもアクティブ。でも低音に上品さもある。ネックに当たり外れがあるから気を付けて。
昔はEMGだったが、今はオリジナルのMECというブランドをつかっている。
ロッドのカバーやキャビティの蓋などがネジ止めされておらず、容易に開閉できるようになっている。
RockBassが廉価版。Proが中間。corvetteがパワー重視。streamerが上位機種。
その中でもstageⅠとⅡがさらに上位。最近じわじわ値上がりしてる。
thumbは重低音ながらもオールジャンルいける音色
他にも、Fortress、Vampyre、Infinity、Dolphin、StarBass、Katanaなど、ボディシェイプ、PUには様々な仕様がある。
http://www.warwick.jp/

Xotic (エキゾチック)

アメリカのメーカーだが、ビルダーが日本人。
ベース以外にもギターやエフェクターも作っている(というかプリアンプのほうが有名?)
オーダーメイドが可能。
http://www.prosoundcommunications.com/products/xotic/new_lineup/index.html/

YAMAHA (ヤマハ)

日本が世界に誇る楽器メーカー。
ビリー・シーン(Attitude)、ジョン・パティトゥッチ(TRB-JP2)、
ネイザン・イースト(BB-NE)などのシグネチャーモデルが有名。
そのほかにも値段のに対してとても良質な楽器を作成する良メーカー。
ペグ・ブリッジ・ピックアップなどにYAMAHA独自の規格のパーツを使ってる事が多い。
汎用パーツとの交換が難しかったりするので要注意。
http://www.yamaha.co.jp/

zakrzewski basses (ザクルゼウスキ ベーシーズ)

ポーランドのメーカーでごく最近日本に入荷されたメーカー
名前が覚えにくい上に発音しづらい(現地発音なら「ザクジェフスキ」だと思う)
どことなくJerzy DrozdとBenaventeを彷彿させるボディシェイプ
ベースギターに対して本当に熱意を傾ける人々に素晴らしい低音を実現させるために
妥協はしない最高の品質を提供するという2つの大きな名目を掲げている
生産モデルはEssential(エッセンシャル)、Exclusive(エクスクルーシヴ)、Superior(スペリオル)の3つ
http://www.zakrzewskibasses.com/en/home.html
※音が出ます

Zemaitis(ゼマイティス)

トニー・ゼマイティスが制作するイギリスのブランド。
トニーの死後に神田商会がブランドを買い取った。
一目見てゼマイティスのものとわかる、ド派手な装飾が特徴。
金属製のプレートに彫金を施したものや、天然貝を敷き詰めたものなど。
値段は見た目の印象通り。
http://www.zemaitis-guitars.jp/
https://zemaitisguitarcompany.com/

ZON (ゾン)

マイケル・マンリングなんかの使用で有名。
グラファイトネックを扱う。サウンドはわりと素直で無個性。値段やネックの割には個性が強くないので扱いやすい
ネックの影響で反応が早くサステインが長い。後、高い
http://www.zonguitars.com/

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最終更新:2024年02月15日 13:16
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