【田舎のトルコ巡り】
第4話)怪獣出現!港街トラブゾンのバザール
《トルコ旅行記|エルズレム|トラブゾン|イスタンブール》
さて、エルズレムで2泊したのち、バスで黒海沿岸の港街トラブゾンへ移動することとした。
意外にもトルコの長距離バスはデラックスで値段も安い。飛行機みたくお茶やお菓子のサービスまである。あとは添乗員が美人でダイナマイトバディのオネーさんなら言うことなしだが、残念ながら裏ぶれたオッサンだったが、、、
荒涼とした大地を抜け、バスは山脈の峠を上って行く。折からの小雨は山頂付近で雪へと変わっていった。ここエルズレムの辺りはトルコで最も寒い地方で、1年のうち8ヶ月が冬なのだそうだ。真冬はマイナス40度にもなると、となりのトルコ人がつたない英語でそう説明してくれた。
6時間後、バスはトラブゾンへ到着した。さすがに黒海地方の中心だけあって、眠ったようなエルズレムと違い活気にあふれている。この街ではエルズレムにはなかった魚市場も見かけられる。おいしそうだな~!
また、ここは国際都市でもあるのだ。黒海のはるか対岸は旧ソ連の国々だ。なので街にもロシア文字を結構みかける。港沿いにはロシアンバザールがあるというので行ってみた。
するといるいる。明らかにトルコ人とは違った感じの人たちが。女性はベールを被っていないので、トルコ人じゃないとすぐわかる。そして何故か市場のおばちゃんはみんなでっぷりと太っている。
夕方になった。すると、このバザール周辺の人種がちょっと変わってくる。
バザールの背後の辺りをうろついていた僕は、急に腕を掴まれる。女である。それもいかにもといった厚化粧。ダイナマイトバディというよりも、ダイナマイトフェイスの怪獣といっても過言ではない。
厚化粧女:「●▽%!‘@!!」(どうもロシア語らしい)
僕 :「アイ ドント ノー」
厚化粧女:「%!●▽@!! " テンダラー " ●▽%!」
僕 :「アイ ドント ノー」
その厚化粧と「テンダラー」の台詞から何の商売かは明らかである。(しかし10ドルって本当か?? どうせ事が済んだら怖いお兄さんが出てきて100ドルとか200ドルとかスゴまれるのだろう。)
僕はロシア語を一切知らないので、「アイ ドント ノー」と言って抵抗する方法しか見つからなかった。厚化粧の化け物は「テンダラー」以外の英語を一切話さないし理解しないが、捕まえた獲物は逃がすものかと掴んだ腕を放してくれない。
こんな怪獣と一戦を交えて勝利できるのはウルトラマンだけである。僕は正義の味方でもなんでもない。
あぁぁぁ~、誰か助けてぇぇぇぇ~!
どうするものかと思った瞬間、女は急に僕の腕を放して走りさった。「う~ん、なんだか知らないけど助かった~」と思うのはまだ早かった。
向こうからポリスがやって来たのだった。このままここに残っているとあらぬ疑いをかけられて僕がお縄を頂戴するはめにもなりかねない。一目散にその場から逃げさったのは言うまでもない。。
それにしても、物価の安いトルコにまで出稼ぎに来るなんて、旧ソ連の国々ってよっぽど経済事情がひどいのだろう。
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最終更新:2012年12月02日 18:33