YUM (the Yellow dog Updater, Modified) に関するFAQ。

YUM とは何ですか。

YUM は、RPM 系ディストリビューションの多くで採用されているパッケージ管理ツールの1つです。
YUM という名前は、the Yellow dog Updater, Modified の頭文字から来ていて、もともと Power PC 向け Linux のために開発された経緯があります。

YUM 全般に関するさらに詳しい情報は、YUM プロジェクト のページへ。

YUM 利用時の基本コマンドは何ですか。

これは、仮想端末(コンソール)からのコマンド入力によって利用します。次のような基本コマンドを使って、パッケージの管理を行います。

コマンド 説明
yum check-update [または yum list updates] インターネットに接続し、アップデートできるパッケージがあるかどうかの確認を行います。利用できるパッケージがあれば、画面にその一覧が表示されます。
yum update 新しいパッケージがあれば、その全てをダウンロードしてインストールします。
yum update パッケージ名 特定のパッケージだけをアップデートするには、パッケージ名を指定します。
yum install パッケージ名 特定のパッケージを個別に指定してインストールすることができます。依存関係のパッケージがあれば、それも同時に取り込みます。
yum list installed インストール済みパッケージの一覧を表示させます。
yum info パッケージ名 パッケージ情報(概要)を表示させます。
yum remove パッケージ名 パッケージの削除を実行します。

yumコマンドでよく利用するコマンド
http://www.atmarkit.co.jp/flinux/rensai/linuxtips/611usefllyum.html

ミラーサーバーを利用するための設定方法は?

/etc/yum.conf ファイルを書き換える必要があります。一般にデフォルトの設定のままでは、海外の非常に混雑したサーバーに接続するように設定されているので、なかなかうまく接続、実行できません。また、接続できても指定のリンクがなくエラーで終了する場合があります。

YUM のグラフィカルなツール、Yum Extender を利用するには?

次のコマンドでインストールします。

# yum install yumex

スクリーンショット:
http://www.turbolinux.co.jp/products/tlc2008/turbolinux-EX/install_guide/install_guide/x988.html

  • 別の手段として、i386 向けには「Smart-gui」を利用することも可能です。Smart には YUMリポジトリーを設定することが可能です。

    [関連項目] Smart Package Manager FAQ

Fedora

YUM の自動更新機能を利用したい。

Fedora Core 6を自動的にアップデートするには[@IT]を参照してください。

MPlayer や Xine、VideoLAN Client などを追加できますか?

フェドーラ プロジェクトでは、ライセンス上の問題から、これらマルチメディア関連のソフトウェアが最初から含まれていません。公式なリポジトリーでは、追加パッケージとしても提供されません。このため、他のリポジトリーも追加したいと考える方もあるでしょう。しかしながら、勝手に他のリポジトリーを追加すると、リポジトリー混用の問題が発生し、パッケージ同士のクラッシュが起こる可能性が出てきます。

この問題を回避するために、http://rpmfusion.org/ において、追加用のパッケージが用意されています。不具合が発生する可能性が低く、信頼性が高いので、こちらを利用するとよいでしょう。

リポジトリー混用は問題がありますか?

はい。RepositoryMixingProblems を参照のこと。日本語仮訳です。

「Cannot retrieve repository metadata」エラーが出るときは

yumで「Cannot retrieve repository metadata」エラーが出るときは(@IT)
http://www.atmarkit.co.jp/flinux/rensai/linuxtips/a118yumerror.html

Scientific Linux

YUM 自動アップデートの利用について

YUM 自動アップデートとは何ですか?

Nightly YUM Update あるいは YUM automatic updates と呼ばれているこの機能は、OSのアップデートを手放しで実行可能とするので、ネットワークに常時接続しているシステムにとっては非常に便利です。コンソール(端末)からその都度マニュアルで YUM コマンドを実行し、システムのアップデートを行う必要がありません。

実際のアップデートは、ダウンロードサーバーに負荷が集中しないようにするため、アットランダムに実行されるように設定されています。詳しくは yum: security update policy question を参照してください。こちら も参考になるでしょう。

全てが自動でアップデートされるのですか

いいえ。インストール直後の初期設定では、kernel、openafs 関係のパッケージは自動アップデートの対象から外されています。

初期値を変更したいときは、/etc/yum.d/yum.cron.excludes を開き、その記述を書き換えてください。インストール直後は、次のとおり記述されています。

exclude=kernel* openafs*

どこからダウンロードされるのですか

/etc/yum.d/yum.cron.primary または /etc/yum.d/yum.cron.secondary に記述されたサーバーから優先的にダウンロードされるので、任意のミラーサーバーを利用したい時は、まず /etc/yum.d/yum.cron.primary で指定します。

何がアップデートされたのか分かりますか

はい。アップデート実行時のログは、次のファイルで確認できます。

/var/log/yum.log

このログファイルには、マニュアルでアップデートした記録も含まれています。

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最終更新:2010年11月18日 06:30