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フェルミ国立加速器研究所(Fermi National Accelerator Laboratory)と欧州原子核共同研究所(CERN)の両素粒子物理学研究所が Linuxクラスターを構築する必要に迫られて開発した Linux ディストリビューションです。White Box Enterprise Linux 同様、大手ベンダーがリリースした Enterprise 向け Linux ディストリビューションより、同社の商標に関する部分を削除し、ソースコードから再コンパイルした無償のディストリビューションです。
リリース版が公開されて以来、世界各地の研究機関や大学施設で利用されてきました。バージョン3.0.1の公開に当たって、名称が Fermi Linux から Scientific Linux へと変更されましたが、Fermi Linux よりも以前には HEPL (High Energy Physics Linux) という名称が付けられていました。
このディストリビューションは、一般ユーザーに無償で公開されています。
Scientific Linux には、モデルとなった Enterprise 向け Linux ディストリビューションに含まれない独自のパッケージが追加されているので、これが特徴といえるでしょう。
ダウンロードした ISOイメージからインストール用CD作成してインストールすることも、直接ネットワーク(FTP)インストールすることも可能です。
Scientific Linux 5.0 のインストールには最低 1GB,推奨 2GB の RAM が必要です。
なお、 file:///mnt/cdrom/RELEASE-NOTES.html ディレクトリーにあるマニュアルは、インストール時に役立ちますので、参照してください。
LiveCD/DVD板は Paul Scherrer Institute (PSI) というサードパーティが作成しています。バージョン5.1以降のDVD版は日本語フォントとanthyが同梱されています。
「ライブCDの部屋」による独自の日本語化バージョンは以下のところです。
http://simosnet.com/livecdroom/index.html#slinux
各種メーリングリストが利用できます。アーカイブは以下のところです。
これは、フェルミ国立加速器研究所の事情が関わっています。Scientific Linux を作ることが計画された当時、いろいろと議論が起こりました。その中で最も重要とされたのは、最低3年間はサポートを行うこと、インストールやセキュリティ更新が容易なことでした。 -- ( 原文参照:https://www.scientificlinux.org/documentation/faq/general1 )
Scientific Linux の開発に携わっている主な研究者は、以前から Fermi Linux の開発を行ってきました。Fermi Linux の経緯を見れば、その数年(少なくとも6年間)間に及ぶ成果を知ることができます。現在のところ、Scientific Linux は Fermi Linux を基盤にして開発されてきたので、開発者は Scientific Linux が消えて無くなるようなことにはさせないでしょう。この点については、現在だけでなく将来も同じことです。ただしこれはあくまで計画ですから、それを保証することは不可能です。たとえば、元のエンタープライズ・ベンダーからソース RPM の提供を受けることができなくなった場合です。それ以外の事情も影響するかもしれません。 -- ( 原文参照:https://www.scientificlinux.org/documentation/faq/general1 )
なお、同様なプロジェクトとして CentOS が存在します。Fedora Project には、その公式な一派生プロジェクトである Fedora Extra に Fedora Extras Steering Committee として CentOS の有力なメンバーが参加している関係から、このディストリビューションの今後についても、突然元のエンタープライズ・ベンダーからソース RPM の提供を受けることができなくなるような事態が発生するとは考えにくいと思われます。
はい、あります。Scientific Linux は、European Organization for Nuclear Research (CERN) と Fermi の共同開発によってもたらされたという経緯があります。このページの下に、CERN に関する項目があります。
CERN のウェブサイトにも、Scientific Linux @ CERN に関する情報が掲載されているので、参照してください。
簡単に言えば、これはアップデートパッチの検証を行う必要があるためとされています。パッチの不具合はシステムの破壊につながる可能性があるため、慎重を期しているものと思われます。ただし、緊急性を要するものに関しては直ちにリリースされることもあります。
なお、アップデータ(Errata)は必ず継続的に提供することとされています。詳しくは、アップデートに関するポリシーが載っている ページ を見てください。
いいえ。 Fermi の LTS(Long Term Support)ポリシーに従い、以前のバージョンのアップデートサポートは、引き続き提供されることになります。最新版にアップグレードするか否かは、ユーザーの自由です。
Scientific Linux の LTS (Long Term Support) は、それぞれリリースされた直後から、3年間セキュリティ・フィックスを提供する予定となっています。
OS が起動するとき、sendmail, sm-client の箇所の処理に異常に時間(5分前後あるいはそれ以上)がかかることがあるかも知れません。一般ユーザーが Sendmail を利用することはまずありません(サーバー利用を除く)。
Red Hat Linux 9 系統ではデフォルトで sendmail が自動起動しますが、不要なサービスは極力実行しないことが大切です。起動時 sendmail が停止するように設定するより、sendmail を削除しても構いません。sendmail は、ユーザーがメーラーを使うやり取りには直接関係しないソフトウェアです。
もしこの問題が発生した場合には、rootで apt-get remove sendmail と実行して、このサービスを削除すれば、次回より迅速に起動可能となることでしょう。
ps -ef | grep sendmail と実行することで、サービスが停止されたことが確認できます。
以下を参照ください。yumでアップグレードできます。
アナコンダ・インストーラー (= SL 5.x インストール CD disc1) を用いてのアップグレードが可能です。(これも、RHEL 5 リリースノートの場合 と準じています。)
以下の設定で国内の高速ミラーサーバを使用して高速にyum が利用できます。
以下を参照ください。 https://ribf.riken.jp/comp/tips/xfs.html
はい。CERN Linux は部外の一般ユーザー向けにダウンロード用サーバーを用意しています。
インストールの手順については、http://linux.web.cern.ch/linux/install/ を参照してください。
メインミラー http://linuxsoft.cern.ch/
日本国内ミラーサイト RIKEN (Saitama, Japan) が利用できます。日に2度更新されることになっています。
CERN Linux の最近のアップデータ一覧は http://linux.web.cern.ch/linux/updates/ で知ることができます。
Scientific Linux Part2
http://hibari.2ch.net/test/read.cgi/linux/1308382071/
Scientific Linux Part1
http://pc11.2ch.net/test/read.cgi/linux/1105235982/