後神の跫

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―――終わりの始まりに―――

私たちの世界では、時間の流れは一方的で不可逆的な物です

口から話す「言葉」はそれを超越出来ずとも、記した言葉はそれを超越出来る
私がこうして記している時間軸と、貴方がそれを見ている時間軸は同一ではないでしょう
(その為に偉大なる先人達は文字を創りだしたのでしょうか)

貴方がいつ、この言葉を見るのか判りませんが
ここで、もう一度警告をさせて頂きます

これから物語は収束に向かいます

その形は貴方が今までに見た物語の中に明確に示されています
再びここで、物語の始まりに戻り、貴方の灰色の脳細胞を活用する事をお勧めします

ただし、貴方がこれから正答に至ったとしても現在進行形の解答時間は過ぎているので、
貴方が手に出来るのは「自分は真相に辿り着けた」という自尊心だけでしょうが・・
(べ、別に誰も解答してくれないから、寂しいわけではないですからね!)

さて、それでは準備は宜しいでしょうか?
貴方が予想しなかった(出来なかったではない)結末が待っているでしょう

さあ、終幕の開幕です















この世には不思議なことなど何もないのだよ、関口君



「姑獲鳥の夏」より


















基督教の聖典によると、神は初めに天と地を創造され、そしてこう云った。

「光あれ」

人間の感覚器官の中の大半は視覚に依存しているらしい。
光があるから我々人間は世界を知覚出来るのであろうか?
確かに漆黒の闇の中ならば見えない物も多々あるだろう。
私の様な人間にとっては、闇というのはとても魅力的だ。

だがどれだけ、厭い、嫌い、疎んでいたとしても、光は陽(よう)として現れる。


不意に姿を現した月光は、
闇の帷(とばり)に覆われた世界を刻々と切り裂いていく。

そして――世界は刻み込まれた、その様相を露わにしていく。

私は終局が近づいているのを感じた。
そう、まもなく、全てが終わるのだろう。

全てが――






「後神の刻」~神貶し編(解答編)~