入力の様子
定義とか
- パソコンに文章を入力する方法のひとつです。
- かなを一文字ずつ入力する方法なので、「かな入力」に分類されます。
- 親指位置にあるキーを「シフト」キーとして用いるので、「親指シフト方式」に分類されます。
- ハードウェアは特に必要ありません。ノートパソコンにくっついていることでおなじみとなっている「パンタグラフ支持+メンブレンスイッチ」タイプの日本語キーボードで十分です。
- 設計時点での配列評価には、(スペースバーが大きくて親指シフト方式が使いづらいと評判?の)大きなスペースバーが付いた「東芝製ノートPC」のキーボードを使用し、スペースバーの両脇にある「無変換」「変換」キーを親指シフトキーとして利用しました。これよりもスペースバーが小さな(国内メーカーの大多数が採用している)ノートパソコン用日本語キーボードをもちいれば、もう少し打ちやすくなるはずです。
- 専用のソフトウェアが必要です。
- 8年近くの評価打鍵を経て設計された【飛鳥カナ配列21世紀-356版】を元に、【飛鳥カナ配列21世紀-290版】へと若干回帰させつつ、【小梅配列】の小指多様回避方針を参考にしながら、異なる目的を持つ入力法へと変化させたものです。
- 「忘れにくさの向上」を最優先とするために、「使いやすさを若干削る」方向で配列の調整を行いました。
- 低頻度の濁音かなと、元来低頻度な半濁音かなについては、(忘れにくさを確保するために)打ちやすさをなるべく損なわない範囲で、なるべく清音との関連性がある位置へと配字しています。そのため、(かえであすか製作者のように)「練習によってきちんと覚える」ことを苦手とする方にとっては、「低頻度かなの位置を忘れにくく」「低頻度かなの位置を忘れてしまっても、大体の位置を推測できる」という特性があります。
- この特性は、ひらがなの50音順を利用した練習法と組み合わせることにより最大の効果を発揮しますので、練習方法には50音練習を組み入れることをお勧めします。
- 「忘れにくさ」を必要とせず、「しっかり覚える」事を得意とする方にとっては、かえであすかは本質的に向きませんし、なんらメリットのない入力法であるはずです。その場合は、はじめから使いやすさを追求した「飛鳥カナ配列」をお使いになることをお勧めします。
- かえであすかは、飛鳥カナ配列のうち「ごくごく新しい配列」を基礎としているうえに、文字をシフトするタイミングについては飛鳥と全く同じ「同期連続シフト」方式を採用しているため、「かえであすか」から「飛鳥カナ配列」への移行は、他の配列から「飛鳥カナ配列」への移行を行うよりも、だいぶ覚え直すことが少なくすむはずです。
- 製作者は「かえであすか」に対して、「生産革新」「事務革新」にとって必要と思われるエッセンスは作りこんでみた「つもり」でいます。
- 擬似鏡面配列による「利き手に対する配慮実験」を行っています。
- 一番始めに作ったのは、右利き向けの「かえであすか」でした。右手を左手よりも数十パーセント多く使うように設計しています。この配列については、2007年10月7日に配列を確定して以来、100万カナ/年前後の評価打鍵を継続しています。
- 次に、「かえであすか」のうち28キーを左右反転させた「かえでレフティあすか」を決定しました。ここで左手下段の使い勝手に問題が生じたため、左手についても右手と同じように「下段は外方に指をずらして打つ」方法を提案しました。
- 最後に、「かえでレフティあすか」の運指法で「かえであすか」を打つ操作に対して、「かえでライティあすか」という名称をつけました。
客観性がある特徴
- 単純明快な設計
- 一つの動作で一文字を入力します。
- 「文字」のキーと「シフト」のキーは「だいたい一緒に」押します。このときに生じる時間差は、ソフトウェアが吸収します。
- 拗音の多くは、「左手→右手」の操作で入力します。
- 左手よりも右手を良く使います。
- 製作者は右手のほうが器用に動くため、右手のほうが器用に動く人にとって使いやすい入力法を作ってきました。
- おしっぱなしシフト機構(通称「連続シフト」)に特化しています。
- 96個のカナは、それぞれ連続シフトになりやすい3つのグループ ── シフトなし、右シフト、左シフト ── へと振り分けられています。
- 細やかな設計
- 全体的にシフトを多め(50%程)に使うことによって、ホームポジションへの集積度を上げています。これにより手指の移動が少なくなります。
- 連続シフトを使えばシフトキーを連打する必要がありません。
- 英数入力モードを使うことなく、「Shift」キーを押しながら英字を入力することができます。数字の入力は刻印どおりに行うことができます。
- 段系配列としての構造