ジョジョの奇妙な聖杯戦争

ジョニィとライダーの出だし

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匿名ユーザー

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この『物語』はぼくが歩き出す物語だ
肉体が……という意味ではなく青春から大人という意味で……
ぼくの名前は『ジョニィ・ジョースター』
最初から最後まで本当に謎が多い女『ライダー』と出会ったことで……

目を開くと闇がぼくを覆っていた。 ああ、今は夜なんだなと思った。
「ジャイロ、すまない。いつの間にか寝てしまったようだ……ジャイロ?」
ぼくの足は動かないから首を起こして周りを見回した。だが周囲には相棒の姿も愛馬も見当たらなかった。小便かな……いや、違う!何だ、この違和感は? そして僕はもう一度、注意深く周りを見回して呟いた。
「ここはどこだ?」
見たことがない建物が立ち並んでいた。知らない土地だからというレベルじゃあない。全くの異質!まるで半身不随になって足が使えなくなり、それまでの『世界』がガラリと変わってしまった時のような感覚。
「ここはぼくの世界じゃあない!!」
すぐに臨戦態勢をとった。今のところ気配は感じられない。新手のスタンド使いだろうか?それとも遺体の能力なのだろうか?
新手のスタンド使いなら話は早い。本体を見つけてそいつをぶっ飛ばすだけだ。
だが、別の、スタンドとは異なる『力』によって飛ばされたとしたら?
そいつはぼくにここで何をさせようとしているのか?
ここに『遺体』があるとでも言うのか。
手足の爪を回転させて進む。変な体勢になってしまうが仕方がない。道の真ん中にずっといて敵の格好の標的になる方がマヌケだ。
「それにしても人っ子一人いないな。今が夜だからかもしれないが、気配すら感じないとは……」
「人ならいるじゃあねぇかよぉ~。ここに二人も」
突然、背後から声をかけられた。振り向くとそこには学ランを来た男と、「巨人」と表現しても差し支えのない体躯の男がいた。
――ばかな、さっきまで近くに誰もいなかったのに。それに……なんだこの違和感は?
「なぁおい。変な姿勢で歩くんだな、お前ってよぉ~。ここらじゃ見かけねぇ顔だな。それにこの“時期”にここにいるって事は、もしかしてよぉ~お前ってマスターの一人か?」
――マスター……何だ、それは?
「お前こそ何だ?新手のスタンド使いか?」
「おっと、会話の成り立たないアホ登場。質問に質問で返すとテスト0点なの知ってるか、マヌケ~。ちなみに俺はそんな事をしなくてもいっつも0点だけどよぉ~」
学ランの男が喋りながら歩き出す。
ぼくは人差し指をヤツに向けて『牙』を撃つ体勢に入った。ヤツがおかしな行動を取ったら速攻で撃つ!
「おいおい、何だよそれはよぉ~。俺は怪しいヤツじゃあないぜ。俺の名は億康。で、後ろにいるのがバーサーカー。安心しろよ、マスターじゃあなければ何もしなぜ。で、もう一度聞くがよぉ~。お前ってマスターか?」
――そもそもマスターって何だ?支配者?主人?
「君の言っていることがよくわからない。君も(このレースの)参加者なのか?」
億康が足を止める。
「参加者つーことはよぉ~。お前もこの聖杯戦争のマスターの一人ってことだな。そんなら……行くぜ!ザ・ハンド!!!」
億康のスタンドのヴィジョンが現れた。そして―――
ガオン!
「うわああぁぁぁああああ!!」
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