ジョジョの奇妙な聖杯戦争

初戦、プッチとアーチャー

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33 名前: マロン名無しさん 2006/03/23(木) 12:31:11 ID:???
>>29の続き
聖杯戦争が開始されて数日後のこと
承太郎は学校へ向かっていた。
ちなみに霊体化できないセイバーは家で留守番である。
「やれやれだ・・・セイバーに付き合わされて深夜徘徊をするのはいいが・・・
 毎晩となるとさすがに堪えるな・・・ まぁうっとおしい女共が居なくてラクではあるが・・・このままだと完全に遅刻か」


その承太郎を、遥か遠くビルの屋上から観察する人影があった。
エンリコ・プッチ神父とサーヴァント・アーチャーである。

「マスター、私の経験からの判断だが、彼には何か通常の人間とは違った強いモノを感じる。
 スタンド使い、もしくは高レベルの魔術師の可能性が高い。」
遠距離からの観察を可能にしているのは、もちろんクラス・アーチャーとしての能力である。

後ろで腕を組んでいたプッチがアーチャーに歩み寄る。
「なるほど・・・『千里眼』に『心眼』か。便利な能力だ。少し『貸して』貰おう」

ホワイトスネイクの指がアーチャーの左眼に触れ、DISCが抜き出された。
DISCを挿入したプッチの眼に遥か彼方の承太郎の姿が映し出される。
「私の能力では君の心眼までDISC化することは出来なかったが、千里眼だけでもはっきり解る。
確かに、只者ではないようだな・・・立ち振る舞いに隙が無い。明らかに戦闘経験の豊富な男だ。」

「仕掛けるか?」
既に宝具を投影する態勢に入ったアーチャーが問う。

「この街全域が臨戦態勢ということは、彼も十分承知のはずだ。
やはり暗殺は難しいな。ここは彼の能力の片鱗だけでも知っておけば十分か。
・・・この位置からなら我々の小隊が露見することも無いだろう。
幸い今の時間は人影が少ない。探りを入れる為に遠距離狙撃を。」



34 名前: マロン名無しさん 2006/03/23(木) 12:32:22 ID:???
「了解。
『偽螺旋剣!!』」
弓兵の本領発揮というべき遠距離狙撃である。
正確かつ強靭な一撃が承太郎に迫り来る。

それを承太郎は瞬間移動して回避した。彼等にはそう見えたのである。
彼のスタンド『スタープラチナ』の時止め能力によるものであるが、それは彼等には認識することはできない。

必殺の一撃を完全に回避されたアーチャーが肩をすくめてプッチを振り返る。
「マスター、どう思うね?」
「・・・あの速度の攻撃を『スタンドで弾く』わけでも『武器で迎撃する』わけでもなく・・・
 サーヴァントでも無い普通の人間が回避だと・・・?
 能力の正体は不明だが・・・相当に警戒してかかるべき相手らしいな
 出来ればあの能力をDISCにして、我々の戦力にしてしまいたい所だが・・・」


咄嗟に一撃を回避した承太郎は帽子の鍔を抑えながらいつものように呟いた。
「こうして1人で居れば誰かが攻撃してくると思って待ち構えてはいたが・・・
 予想通り、餌に食いついてきたはいい・・・だが、少し獲物が大きすぎたようだぜ
 俺の『スタープラチナ』もセイバーの奴も苦手な遠距離戦とはな。やれやれだ・・・ヘヴィすぎるぞ」

→to be continued
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