【種別】
名称

【初出】
単語としては十二巻、存在が出現したのは十三巻

【解説】
虚数学区・五行機関を部分的に展開し、
風斬氷華をベースに追加モジュールを上書きしたことで発現した『人工天使』。
ウィルスを打ち込んだ打ち止めの上位命令によって妹達を操り、
学園都市内のAIM拡散力場の方向性を誘導することで虚数学区を展開、彼女を変貌させた。

外見上は、通常状態に加えて頭上には外周部に鉛筆のような棒の生えた天使の輪、
そしてその背からは、
紫電を撒き散らす雷光のような鋭い翼が10mから100m規模のものまで数十生えている。
内面では、次々と注意点を飛ばすことで強迫神経症じみた現象を引き起こし、
彼女を精神的に誘導し、操られる。
AIMという科学の力を注ぎ込まれて形作られているものの、
その作成原理は魔術理論を元にしている。
なお、風斬氷華自らの意思で発現した際は、髪は金色になり、天使の輪と瞳が虹色のリングに変化する。

その役割は、簡潔に言うとエイワスの製造ライン。
仮にAIM拡散力場を『高い濃度の食塩水』とすると、エイワスは『結晶』であると例えられる。
結晶を作成する際には、食塩水の中に不純物や棒のような結晶化用の「核」を加えるが、
エイワスという『望む形での結晶』を作成するために調整された、
特殊な「核」こそがヒューズ=カザキリ...ということらしい。

攻撃手段として、翼と「翼の間をほとばしる雷光のような力」を操る。
あくまでも『雷光のような力』であり、専門家である美琴の目から見ても『本物の雷』ではないらしい。
その力は凄まじく、地平線近い距離を軽々と砲撃し、
相当な数かつ力の魔術師たちを同じくあっさりと地殻ごと吹き飛ばした。
また、不完全ながらも虚数学区の顕現した姿でもあるため、
存在そのものが『界』全体に術的圧迫を加えており、
魔術師は存在できなくなる、とはいかないまでも魔力の循環不全を引き起こす。
術者にダメージを与え、威力を削減するぐらいの効力はあるようだ。
0930事件の際には、彼女の意志で無数の翼から光の鱗粉のような物を撒き、
数千人の民間人を瓦礫や前方のヴェントの攻撃から守っていた。

第三次世界大戦の最中には友の危機を救うため自らの意思で発現し、尚且つ自己も保ったまま出陣する。
その際、翼は彼女の望むままの力を発揮し、ロシアへ旅立つ時の飛行速度は時速7000kmを超えていた。
ちなみにこの翼は直接振るうことで打撃にも使え、水翼とも互角に打ち合う力と速さを持つ。
加えて翼と同じ材質でできた剣も生み出すこともでき、ミーシャとも真正面から渡り合った。


最終更新:2019年03月17日 01:00