【種別】
人名

【元ネタ】
イタリア語。fiamma:火・炎

【初出】
十三巻

【解説】
ローマ正教禁断の組織『神の右席』所属の魔術師。
赤を基調とした服装に、あまり鍛えている様には見えない身体で、髪型はセミロング。
二つ名は『右方のフィアンマ』。対応している天使は『神の如き者(ミカエル)』。
一人称は「俺様」。目的のためには他人の命などどうとも思わない傲慢な性格。
生まれつき『世界を救う力』をその体の内に抱える、『もう一つの右手』を持つ男。

神の右席』のリーダー格であり、他の三名も最終的な判断はこの男に任せていたらしい。
司る位置が『右』であるだけに『神の右席』の中で最大の力を持ち、
巨大な霊装として機能するバチカンや、
聖ピエトロ大聖堂の補助を得たローマ教皇をも一蹴してしまう程の実力を有している。

暗部中の暗部とは言え、仮にも一介のローマ正教徒であるにも関わらず、
『全ての人々を平等に救う』という十字教共通の指針を蔑ろにするような言動を数多く見せており、
敵味方にどれだけの人的・物的被害をもたらそうと一顧だにせず、
あくまで自身の目的を最優先にして行動している。
(『人間』の定義が非常に狭いテッラですら、極力同胞のローマ正教徒には配慮を見せていた)
一応、本人は一連の行動に対し「誰かがやらなければならない」「絶対的な善の到来を意味する」
ものだと述べているが、明確に十字教徒とは一線を隔す在り方については
ローマ教皇をして「本当に十字教徒なのか」、ヴェントですら「悪意の捉え方がねじ曲がっている」など相当な言われ様である。
「強大な力を持ちながらも自己に忠実で他を省みず、結果として取った行動が善行になる」という点では、
上条に通じるものがあり、全体的に上条の持つ負の側面だけを浮き彫りにしたような存在だと言える。

神の右席』として振るう天使の力は、
神の如き者』の持つ奇跡の象徴である『聖なる右』。
その力は圧倒的で、聖ピエトロ大聖堂を始めとするバチカンの数々の建物や魔術的な防護陣を容易く破り、
余波だけでも街を数百メートルに渡って瓦礫の山にするだけの力がある。
しかし、圧倒的な力を備えているものの人間であるフィアンマには『右腕』の力を完璧に引き出すことはできておらず、
その力は本来のものに比べればちっぽけで、一振りで空中分解しそうになるほど不安定で不完全なもの。
非常に勘違いされがちだが、フィアンマの右肩から現れる歪な形をした第三の腕は聖なる右が空中分解した姿。
とはいえ22巻では第三の腕に幻想殺しを取り込み、完成させている。

この力を完全にしようと動いており、『材料』として幻想殺しの宿る上条当麻の右腕を
制御する為の『知識の宝庫』としてインデックスを制御する外部端末の霊装を、
更に天使を下ろしたサーシャ=クロイツェフを『素材』として回収しようとしている。

エリザリーナ独立国同盟にて彼の対策を話し合おうとする上条達の前に突如出現し、その圧倒的な力を奮う。
エリザリーナレッサー、上条らを反撃の間すら与える事なく叩きのめし、
民を救おうと出てきてしまったサーシャを一撃で無力化させ、助太刀に現れた、同じ「神の右席」の前方のヴェントすら一蹴する。
しかし幻想殺しはその性質上容易に運ぶことはできず、サーシャを連れ去りその場を後にした。

『右腕』の力も、インデックスの中の知識を活用する事により空中分解寸前で固定化する事に成功、時間制限の問題もほぼ無くなっている。
さらにはその後ベツレヘムの星の建造及び浮上とミーシャの召喚を執り行い、
空中に満ちる天使の力天体制御で調整された空、そこに浮かぶベツレヘムの星。
これらを利用した大規模術式により世界の歪みを直し、四大属性の配置を正すことで『右腕』の更なる安定と強化を成し遂げた。

22巻では上条当麻と戦闘し上条当麻の右腕を切断・吸収した事で、神上にまで至った。だが、謎の透明な何かによって上条の右腕が再生したため、
吸収した右腕から幻想殺しや器としての強度などの機能が劣化した。(これは上条当麻の右腕しか幻想殺しが宿らないという性質によるもの)
その後戦闘により、世界の善意が悪意に打ち勝った影響もあって、徐々に第三の右腕の力が失われ、幻想殺しにより破壊されるまでとなってしまう。
そうして敗戦後、上条当麻によりコンテナに乗せられ、脱出。上条の言葉通り「世界」について改めて学ぶ事を決意した。
脱出後、突如出現したアレイスターに不意打ちで右腕を切られ大幅に弱体化。
僅かに残された第三の腕の力で戦闘となるも敗北。
雪原にて倒れ伏し、今にも息絶えそうな所で、オッレルスシルビアに保護された。

新約では4巻にて初登場。東欧の街バゲージシティにおいて、オティヌスの前にオッレルスと共に立ち塞がる。
オティヌスが上条の右手を潰したためにフィアンマがベツレヘムの星において取り込んだ幻想殺しが機能し、出力する右手はないものの
『世界を救う力』が肩口にかき混ぜた砂糖水のような姿で渦巻いていた。
オッレルスからも魔神オティヌスを押し返す切り札として考えられており、また「極めて強大な力を持つ」ともされており
未だその力は絶大であるようだ。

新約8巻ではまたもオッレルスとタッグを組んでオティヌスと対峙する。
新約6巻において実験していたという詳細不明のステルスを使用して魔神オティヌスを完全に欺き、妖精化を打ち込むことに成功する。
属性の歪みや神上の消失、遠隔制御霊装の有無、力の象徴である右手を失うなど全盛期と比べれば大幅に弱体化しているものの、
魔神でさえも騙し切るステルス能力を有し『妖精化』を易々と使いこなし、オティヌスの数億を超える爆発の直撃を食らいながらも
口から出血する程度で済むなど、それでもなおフィアンマの絶対的な実力は揺らいでいない。
ロシア編における彼の、全盛期の実力の凄まじさが改めて窺える。

薄める原罪を取捨選択することで、ある程度「知恵の実」を残しており、神の右席としての力に加えて「人間用魔術」も火属性に限られるが使用できるようだ。
加えて「一つの属性を操るということは、広義において他の属性に影響を与えることである」という理論に基づき、
火属性を介して他の属性を操作することで、実質的にあらゆる属性の魔術を行使できる。
ただしこの手法は四大属性の歪みのせいで不完全だったらしい。