【種別】
人名

【初出】
新約十四巻
名字は新約十七巻

【解説】
上里勢力』に所属する『原石』の少女。
大きな丸眼鏡を掛け、長い黒髪を二つ縛りにした園芸部所属の大人しい女の子で、
服装は背中の大きく開いたエプロンのような白いワンピースに、両足がガーターベルト付きの白いストッキングで覆われている。
しかし、そんな「全体的に地味で目立たない風貌」という印象を全て覆す勢いで、
南国にでも生えていそうな巨大な華が左右の側頭部から咲いていて、さらに背中一面にも色とりどりの花弁が広がっている。
ラーメンは魚介醤油派。

『原石』の能力に影響され、細胞の性質がほとんど植物のものに近い植物少女。
藻類や生塗りの「接合」を凶悪に拡大し、金属だろうがプラスチックだろうが取り込んで、その性質を利用する事ができる。
平たく言うと現代兵器を取り込むことで、草花だけでミサイルやチェーンソーを構築できる。
また、暴発の危険を高めてしまうものの、組み合わせ次第では彼女のイメージで新しいモノにも昇華できるという。
周囲に張り巡らせた「根」のケーブルセンサーとやらで周囲を走査、自動迎撃を行うようにしたり、
縦横に組み合わせた植物の蔦で網を展開したり、
植物性アルコールを燃焼させることで高速飛行を可能にしたりと、応用性の高さがうかがえる。
また、植物に近い細胞故か、たとえ胴体を真っ二つにされても時間を掛ければ身体をほぼ無限に再生することができる。

上里勢力では上里翔流の直衛を担当。
学生寮襲撃の折には上里や他の少女達とともに姿を現したが、
パトリシアレイヴィニアの2人を救う方法を上条が見出し、上里に伝えた後は一時的に休戦。

パトリシアの全身の毛穴に糸より細い根を潜りこませて体内のショゴスを探知、
両手の爪をメートル単位で伸ばして、ショゴスが溶かした脂肪分に変わる植物性脂肪を生成、
そこからパトリシアの肉体へ脂肪を注入。
押し出されるようにして皮膚から亀裂を入れて現れるショゴスを、
上条当麻が『幻想殺し』で次々と打ち消していった。
パトリシアの身体からショゴスが出ていく度に、植物性脂肪が隙間を埋めていき、万事順調かと思われたが、
ショゴスは、窮地に陥った虫が水に飛び込むように、暮亜の爪や周囲の地面などを手当たり次第に喰らい始めてしまう。
さらには上条と暮亜にまで襲いかかり、上条は攻撃を防ぐために『幻想殺し』の使用を余儀なくされてしまう。
『幻想殺し』によるショゴスの消滅が早ければ植物性脂肪の補充は間に合わなくなるし、
暮亜の爪がパトリシアの体内をかき回してしまうかもしれない・・・、
それでもとっさに構えてしまった右腕によって襲いかかってきたショゴスの破壊も止められず、
パトリシアの死が眼前に迫ったところで、ネフテュスが自身の残滓を変換させ、欠損していた脂肪分を補充することで窮地を救った。

12月4日の夜、去鳴(サロメ)との戦闘で胴体を真っ二つにされるも一命を取り留めている。
再生には丸一日かかっているとはいえ、彼女の高い生存能力が見て取れる。
獲冴などからは冗談交じりに「上里からの要請とあらば、その気になれば上半身だけや頭だけでも動き回るのでは」と言われるほど。

【口調】
基本的にはですます口調で、一人称は「私」。
「そういう自覚がないから上里さんは釣られてしまうんですよ。ほら、ねえ、いつもの通りに」
獲冴を殴って黙らせる際の掛け声は非常にポップ。
「えいっ☆」

最終更新:2023年08月09日 12:38