【種別】
超能力

【元ネタ】
Liquid Shadow = 「液状の影(分身)」

【初出】
超電磁砲第54話
能力の詳細な説明は第67話の扉絵より

【解説】
警策看取の持つレベル4の能力。
比重20以上の液体(劇中では液体金属を使用)を自在に操ることができる。
ただし本体と同じ体積・形状でないと精密動作性が下がってしまうため、基本的に警策の姿を模した形状で操作する。
本人曰く、使用する液体金属は高度緩衝材研究の産物というもの。

この能力の最大の特徴はその圧倒的な射程距離。
数百km離れていても操作可能というレベル5もかくやと思われるほどの凄まじい効果範囲を持つ。
書庫のデータによれば、能力の限界射程は測定不能とのこと。

最大重量は不明だが、少なくとも総重量1000トン(=人形1000体分)以上の同時操作が可能な模様。
その1体1体は、高位能力者相手でも軽く押さえつけるほどの戦力を持つ。

操作されている液体は聴覚・触覚の情報を本体である警策とやりとりできるのに加え、
コウモリのように反響定位(エコーロケーション)で周囲の状況を把握できる。
反響定位は数十m先の心臓の音を聞き取るほどの性能を持つ。
聴覚・触覚以外の五感は持たないが、カメラを外付けすることで擬似的に視覚をカバーすることは可能。

人形は液体の為物理攻撃はほぼ無効、さらに倒しても液体に戻るだけなのでいくらでも再生できる。
ムチの形状にした四肢は、人体に限らず金属やコンクリートまで軽く切断出来る切れ味を持ち、純粋な攻撃力も高い。
筋力値についても、女子中学生1名程度なら引きずって運べるくらいのパワーはある。
遠隔操作ゆえに『心理掌握(メンタルアウト)』を含む精神系能力全般が効かない。
広大な能力の効果範囲も相まって、戦闘、偵察において非常に優秀な能力と言える。

精密性を考慮しなければ自由な形状で操作することもできるため、
移動させる際や潜入の際には、人が通れない細い配管や通風孔の網をスライム状に通過させたり、
SDキャラのような、自分の姿を2.5頭身程度にデフォルメした手のひらサイズで動かして、
出歯亀もとい遠隔監視や連絡などの用途で扱うこともできる。

さらに、空気を蓄えて霧あるいは雲の状態で高度一万メートルほどの高空で待機させることも可能
必要になれば凝縮させて地上に金属矢の雨として降り注がすことで、
高架道路をブロック状に切り崩し、防弾車の装甲を貫通するほどの破壊力を生み出す。

また、自分自身の体を計算の起点に人形の細部をアレンジする操作の延長で金属の翼や尾も作れる。
矢印に似た尾はサソリのように突き刺せば地面を切り裂くほどの切れ味を生み出し、
コウモリのような翼は飛行は勿論、いざとなれば防御にも使える。
何気にレベル5の中でも滅多に見られない自力飛行をやってのけている。

幼少期には、研究施設の外の世界を知らないドリーを喜ばせるため、
ガラス瓶の中の液体金属をイルカや魚の形状にして宙を泳がせる、
ボトルアクアリウムのような使いかたもしていた。
警策が姿を消した後もドリーが大切にし続けていた「液体の入った瓶」がそれである。

最終更新:2024年03月09日 15:21