【種別】
霊装

【初出】
新約十巻

【解説】
オティヌスが所有する移動用の霊装。
』と同じく、
『オーディン』ではなく『オティヌス』のみが所有していたとされている伝承の一品。
形状は何らかの動物の脚の骨で、側面には刃物で刻まれたような文字がある。
普段はオティヌスの帽子の中に収納されている。

魔神としての力が込められた霊装であり、
発動すれば即座に任意の地点に瞬間移動することができる。
原理としては自分たちを移動させているのではなく、
自分たち以外の全て、惑星の方を移動させることで瞬時の移動を実現している。
その関係からか、細かい位置指定は難しい様子。
移動対象に直接干渉するわけではないため、
幻想殺し』で打ち消されず上条も効力を受けることが出来る。

目的地へ到着した後、地球を元の時間、位置に戻すまでがワンセットのため、時間や自転、地軸などへの影響はない。

上条当麻とオティヌスが『船の墓場』から脱出する際に利用。
目的地の『ミミルの泉』があるデンマーク・ヒュン島を目指したが、
目的地からはだいぶ遠いイエリング南方地点に到着している。
オティヌス曰く、

「地球一周で何万キロあると思っているんだ。こんなのは誤差だよ」

また、ヒマラヤに激突したり海の真ん中に放り出されなかっただけでも自分の腕前を賞賛して欲しい、とも。
話を聞いた上条当麻は、
「『グレムリン』時代、飛行機や船などの普通の移動手段を使うように注意されていなかったか?」と質問したが、
オティヌスにはスルーされている。

なお作中でも言及されているが、イエリングから『ミミルの泉』(イーエスコウ城)までの距離はおおよそ300~400km前後。
地球自体は完全な球体ではないため子午線と赤道で全体の距離に微妙に差が生じるが、地球を一周するとおよそ4万kmとなる。
東京からヒュン島(フュン島)までの距離だけを見ても実に8820kmもの距離があるため、300kmや400km程度のズレを誤差と一蹴してしまうのもやむを得ない話である。


最終更新:2018年07月30日 01:21