【種別】
超能力

【元ネタ】
Micro Structure=「微細な構造(を組み立てる)」

【初出】
とある魔術と科学の群奏活劇

【解説】
柊元響季が(おそらく加納詩苑も)所持する能力。
書庫上の登録はレベル0だが、これは後述の事情によるものであり、作中時点ではレベル4クラスの力を発揮する。

念動力の一種であり、微粒子レベルの物体を操作することができる。
重い物を動かすことは出来ないため派手さには欠けるが、非常に精密な対象の指定が可能。

かつて石英コネクタ技研で行われていた「能力者の代理演算研究」によって開発された能力で、
柊元単体ではレベル0だが、外部のコンピュータに接続することで演算能力を底上げし、能力レベルを上昇させることができる。
当時の実験では柊元は点滅信号、加納は音波信号を起点に能力を増幅させることが判明している。
なお、作中では協力者である桜坂風雅(未編集)のハッキングにより、
複数箇所の漫画喫茶にある端末の処理能力を拝借することで能力を高めていた。

この能力の真価は微粒子レベルの操作に付随する物質の分子やそれを繋ぐ電子への干渉、
つまり分子の構造や振る舞いを変化させることができる点にある。
これにより風の刃を放つ、水素を集めて爆発を起こす、煙幕を作り上げる、電撃を誘導して逸らす、対象周囲の酸素を減らして酸欠を引き起こす等、
あたかも多重能力者のような多彩な現象を起こすことができる。
前述の「重いものを動かせない」のもレベル0時の説明らしく、演算能力によっては7トンもの物質を操作可能。

ただ、本質はあくまで「分子間の距離を僅かに増減させる」事であり、
コロイドのように分子の振る舞いを変えることは出来ても、物質そのものを変換させることは不可能。
当時の研究者は、
「無理に物質変換を実現させようとすれば、見当違いの負荷をかけ続けることになる」と上層部を危惧していた。
実際、更なる結果を求めて行った実験では加納の能力を高めすぎたせいでコンピュータ処理が追いつかず爆発、
加納自身が粒子となってバラバラに飛散するという大事故が発生している。

また、その研究者によると人間をコンピュータに直接接続するのは土台無理な話であり、やり過ぎると人格に悪影響をもたらす恐れがあるという。
もっともこれは実験当時の話であり、柊元曰く「直接ではなく間接的な接続ならリスクはない」らしい。

最終決戦において自身が革新的なネットワークに接続したと思い込んだ時には能力が大幅に強化され、
  • 美琴の放った超電磁砲をコインの組成と空気摩擦を操作する事で無力化
  • 電子と磁力を美琴の干渉を封じるレベルで操作
  • 空気の組成を火星のものに変える
  • 鉄をステンレスに変換
  • 技術上は人間を分子レベルで分解して再構築可能
と、レベル5級の能力を振るった。

最終更新:2020年03月11日 02:32