【種別】
個体名

【初出】
新約六巻

【解説】
垣根帝督が進化した未元物質を用いて作り出した『白いカブトムシ』の内の一機。
垣根の下した、
「作戦行動に支障をきたす要因を残らず撃破しろ」
との口頭オーダーに従って打ち止め浜面仕上達を追撃したが、
同時に出撃した各機の間でオーダーの解釈に齟齬が発生した際、
「現状、浜面達に脅威を感じられないことから、作戦を続行することでオーダーリスト全体が崩壊する危険がある」
と判断し、同系機種と敵対して浜面達を守る側に付くことになった。
読者からは「白垣根」とも呼ばれる。

どうあっても打ち止めフレメア=セイヴェルンを救おうと努めるが、
「ターゲットを確実に殺害せよ」という殺害命令から根本的に逃れようとするには、
マスターである「垣根帝督」以外のパーソナリティを入手する以外には術が無く、
所詮スレーブである自身が垣根帝督という柱を失えば、瞬間的に空中分解してしまうという難題を抱えてしまう。

しかし「カブトムシ05には、殺害命令を拒む事はできない。」という絶対的な公式を、
「自身が垣根帝督と成り、すべてのシステム権限を得る」という『垣根帝督というプリセットに無い解法』を編み出し、
その影響でカブトムシの形状は完全に崩壊したが、その直後に「垣根帝督」と名乗る緑色の瞳をした白い少年と成り、
「垣根帝督という全てのシステム権限」を得た。
さながら妹達のように自身の様々な意思がそれぞれの肉体に現れていたようで、
そもそもマスターである「垣根帝督」が本当の垣根帝督であった保証などどこにもないとのこと。

元よりカブトムシ05の反逆は滝壺理后能力によって意識的にしろ無意識的にしろ、『促された』事が示唆されている。

新約七巻以降、普段はフレメア=セイヴェルンの世話係兼ボディーガードを勤めており、
体を小さくしてキーホルダーとしてフレメアのランドセルにくっついている。
しかし、薬味久子の干渉により自身のコントロールを完全に乗っ取られ、
ヒーローに追いかけられるフレメアを危険な博覧百科へ誘導する役になってしまうが、
分散した自分以外の薬味の干渉を受けていないカブトムシのそれぞれの判断、行動により
避雷針の爆弾をすべて解除。薬味の干渉からも抜け出し、
上条と共に辛くも恋査を撃破した。

新約十六巻の行間では学園都市に迫るエレメントの脅威を発生直後に察知し行動、十三学区の小学生達と教師の博覧百科への避難を護衛。避難完了後はフロイラインと共にエレメントを掃討している。

【口調】
かつての垣根帝督のような粗暴な面はほとんど見られず、敬語で会話する。

「…私の、名前は…「未元物質」を操る学園都市第二位の超能力者、垣根帝督です」


最終更新:2016年08月13日 17:37