【種別】
人名

【初出】
新約四巻

【概要】
学園都市の暗部に君臨する『木原一族』の一人。
車椅子に乗るパジャマ姿の女性。イラストでは、眼が空洞のように黒く塗りつぶされて描かれている。
年齢不詳だが、一族の木原円周からは「病理おばさん」と呼ばれている。

敵対勢力の様々な試みに干渉して挫折させ、秩序を守ることを得意分野とする『諦め』のプロフェッショナル。
彼女自身も「他人を諦めさせるというスタイル」以外の様々なものを諦めてきたという。

研究者の道を捨てて教師としての道を歩んでいた木原加群に、異端としての道を「諦めさせる」ため、
無実の子供の精神を追い詰め、通り魔に仕立て上げて加群にけしかけた張本人である。
これがきっかけで、木原加群から相打ちとなって倒すべき仇敵として認識されることになる。

他キャラと比べても一際異様な容姿、狂気と哀愁を感じさせる行動理念、倫理も手段も問わない問答無用さ、ケレン味がかかった高い戦闘能力など、
特徴的な要素をいくつも併せ持っている。作品が作品ならラスボスを張れていたかもしれない。

【能力・スキル】
『未元物質』を吐き出すための塊同然となった第二位を使って、『未元物質』を利用した兵器を製造している。
また数々の研究の末、自身の肉体を改造して様々な攻撃手段を取り入れている。

いわゆる「変形ボス」的な戦闘スタイルを有し、
現在の形態で追い詰められると一段階上の形態へと変形させて、より強力な装備を解放して戦う。
以下は各形態の一覧。

  • 第一形態:車椅子
重火器が仕込まれており、病理自身のドライビングテクニックも何ら不利を感じさせない機敏なもの。
さらにボタン一つで車輪を分解・再構成して、蜘蛛のような多脚ユニットと化すおまけ付き。

  • 第二形態:脚力補助ロボット
あらかじめ入院患者用の駆動ギプスで足を覆っており、いざというときは車椅子なしで歩行が可能。
虎すら蹴り殺す脚力と、それを生かした瞬発力で高速移動を実現した。

本来ならば携行するものであるEqu.DarkMatterを、暴走のリスクを冒して肉体に移植。
脚は最初から未元物質製であり、信号一つで生身への浸食防止リミッターを開放。超速再生が可能となる。

  • 最終形態:未確認生物モード
再生のみならず肉体改造にも有効な未元物質を用いて、UMAの推測構造をもとに自身の肉体を正真正銘の怪物へと変化させる。
ただし長時間使用すると、未元物質に僅かに残る第二位の精神が拒絶反応を起こし、自身の精神が自滅するリスクもある。
 スカイフィッシュ参照:1000メートル先のコンテナを射抜く鉄釘投げの技量を習得。
 イエティ参照:巨大な腕を生やして行う文字通りの力押し。
 リトルグレイ参照:オレンジサイズの脳を生成し、異能力(レベル2)〜強能力(レベル3)程度の超能力を複数使用可能。
 ネッシー参照:人間の姿を捨て、巨大な首長竜となって敵を圧倒する。

【作中での行動】
新約四巻で、学園都市の命を受けた3人の木原の一人としてバゲージシティを襲撃する。

まずマリアン=スリンゲナイヤーと交戦するも倒され、自身も車椅子と駆動ギプスを破損。
通りがかった木原円周のスマホを使って自身の肉体へ信号を送り、自身に移植した『未元物質』を発動させる。
その後第二位の制御に関する情報を独占するために円周を始末するつもりだったが、行動を先読みされ上半身を破壊される。
円周は止めを刺したと思い込みその場を立ち去ったが、その直後、事も無げに再生し復活した。

その後は、円周と雲川鞠亜サフリー近江の対決を見物。
円周を撃破した3人を狙撃しようと試みるが、そこに現れた木原加群(ベルシ)と戦闘になる。
最終形態まで装備を使い果たすほどの死闘の末、相打ちとなり、
加群も含めて上条が救えなかった数少ない人物の一人となった。


最終更新:2023年07月26日 05:23