【種別】
計画名・組織名・都市伝説

【元ネタ】
実在の都市伝説。
『ニューヨークの下水道にはアルビノのワニが住んでいる』

【初出】
とある科学の超電磁砲 PSPゲーム版 第五章
詳細は『蛇足、またはとある事件の終幕』

【解説】
学園都市に流れる都市伝説の一つ。
ウワサ程度ならば耳に出来るが、その全容は不明瞭で、
「過酷な環境に適応して突然変異を起こしたワニの話になぞらえ、子供達を強制的に鍛え上げる組織」
「潜伏、移動に地下水道を利用している」
「下水道は『闇』の暗喩で、不用意に踏み込んだ者を引き摺り込んで喰らうのだ」
「研究者の間で噂されるあるリストの制約を破るための能力者育成プログラムが、
 対超能力者用の安定した大能力者量産ビジネスに変質した」
など、荒唐無稽な話ばかりが浮かんでくる。

その実は、ある有名な研究者の手足となるために作られた、
脳まで改造された子供達による戦闘部隊。
メンバー全員がレベル4『油性兵装』を所持する、
「大人の都合が通じない超能力者をプロジェクトから排除する為の、安定戦力としての大能力者」達の部隊であり、
同時に「尖りすぎた超能力者より安定した大能力者の量産を図る計画」でもある。
40~50人程度で構成された小隊で、メンバーは10代前半の少女達。
少女達が選ばれた理由には、
「感受性の高さ」、「出産の痛みに耐える女性としての耐久性」、
「第二次性徴の不安定な精神性が最適だった」などの諸説があるが、はっきりしていない。
運用側はあくまで理詰めで彼女たちを利用したため、ゲスな欲望の犠牲になる事は無かったが、
その理詰め故に身体や精神を切り刻まれ、画一的な能力が発現するように調整を受ける事になった。
集められた当初は『油性兵装』以外の能力者もいたようだが、
開発の過程でふるいに掛けられて消えていった。

人を人とも思わない過酷な訓練を繰り返していたようで、
中には「超電磁砲を想定した砲弾を受け止める」などという物も。
訓練や任務をこなす毎に同期の仲間達が死んでいき、精神が摩耗する事で、
生き残った者達は「運用側への恐怖」と共に、
「生き残った自分は特別な存在である」という思いを抱くようになる。
そういった精神が極まると、「上には刃向かわず、任務だけを淡々とこなすだけ」の兵隊が出来上がり、
運営側はその工程を持って部隊を制御していた。
なお、この状態に陥った者は『獣』と呼ばれていたらしい。

後に何らかの事情で運営側が崩壊し、生き残った者達だけが取り残される事になった。
壊滅時点での生き残りは半数程度で、お互いがその後どうなったかは確認が取れない状態だったらしい。
『獣』だった相園美央はその後西東颯太と出会い、
彼のカウンセリングによって「普通の女子高生」としての生活を手に入れた。
しかしその一方で、自ら『闇』に戻って仕事をこなしていた兵藤真紀のような者もいる。

最終更新:2012年01月25日 23:11