【種別】
超能力

【元ネタ】
Military oil=「軍(用)の油」

【初出】
とある科学の超電磁砲 PSPゲーム版 第五章
『蛇足、またはとある事件の終幕』で補足あり

【解説】
相園美央が所有する、大能力者(レベル4)の能力。
油分の分解と再構築、及びそれらの操作を自在に行う事ができる。

戦闘時には自身の服や周囲から集めた石油を分解・再構築し、背の開いたドレスとロンググローブ、ロングストッキングを履いたような黒い衣装に変化する。
この衣服は液体と固体の区別すら曖昧な特殊複合装甲と化しており、戦車の滑腔砲でもノーダメージに抑えるほどの頑強さを誇る。
実際に対峙した御坂美琴超電磁砲を正面から叩き込む事に成功しているが、ダメージこそあったものの、決定打にはならなかった。
もちろん元通りの服に戻す事も可能。

非常に豊富な攻撃手段と対応力を持ち、
  • 手先に集めたオイルによる打撃
  • 人体ぐらいなら容易く切断する剣を作る
  • 硬質化したオイルと可燃性オイルの組合わせによるミサイルのような遠隔操作武器
  • 大量に集めたオイルによる防御や広範囲を燃焼させるナパーム攻撃
  • 相手をオイルで覆うことでの窒息
など、様々な技を放つことが可能。
移動時は足先にオイルを集める事で滑るような高速移動を実現し、さらにブーツの部分のオイルを点火して爆発的な加速も可能。
ゴムやプラスチックなどの加工品も干渉・作成できるため、戦闘以外でも幅広く応用が利く。

民間級避難所のホテル火災時には、
二階から一階の防火シャッター付近に事前に設置していたオイルを固形化し、シャッターを降ろさせないようにしたことから、
遠距離にある油分でも操作できる模様。

かなりの万能性を持つ能力だが、集めたオイル内の不純物の選り分けができないという欠点もあり、
美琴との対戦時には、ナパームから身を守るために集めたオイル内に超電磁砲用のコインを混ぜられた事が敗因となった。
また「防護を固めると移動力が落ちる」「一定以上の高圧電流なら防護を貫通できる」等、
実際に互角以上の戦闘をしないと解らないような細かな弱点もあり、兵藤真紀との戦闘時には、経験の差が勝利に繋がった。

元々は『白鰐部隊(ホワイトアリゲーター)』を運用する上で意図的に作られた能力であり、『白鰐部隊』に所属していた人間は、全員がこの能力を所持する。
相園曰く、
「大人の都合が通じない超能力者をプロジェクトから排除する為の、安定戦力としての大能力者」。
同系統同レベルである以上、個人間に大きな差は無く、複数対1の状況でも、複数側が完全に場のオイルの支配権を奪えるわけでは無い。
『白鰐部隊』部隊の性質上、複数人で放つ攻撃法も存在し、『複合手順加算式直射弾道砲(マルチフェイズストレートハンマー)』もその一つ。

最終更新:2023年01月04日 07:15