【種別】
超能力

【元ネタ】
bomber lance = 「爆撃の槍」

【初出】
新約一巻

【解説】
暗闇の五月計画』によって生み出された、
黒夜海鳥が所有するレベル4の能力。
空気中の『窒素』を自在に操り、圧縮した窒素の塊を制御することで、 掌から無色透明の『窒素の槍』を生み出す。
槍の長さは3メートルほど。

普通の槍と同じように振るう事も、生み出した槍を射出して杭のように打ち込む事も可能。
APFSDSのように莫大な圧力を生み出すことで、
触れただけで金属すら切断する威力を発揮し、徹底的な指向性で制御された槍は戦車さえも貫く。
ちなみに槍の噴出を応用し、短距離の飛行もできる。

『暗闇の五月計画』においては「一方通行の攻撃性」を植え付けられて発現したテストモデルであり、
同じ方式で「一方通行の防護性」を植え付けられた絹旗最愛の『窒素装甲』と対照的な存在。
思考パターンの一部を植えつけられた関係上、
能力使用時は一方通行の思考や言動に本来の人格も引き摺られてしまう。

単一の能力としてはレベル4クラスの範疇を出ないが、
黒夜は自身の身体をサイボーグ化しているため、無数の義手を接続し、
全ての義手を自身の「肉体の一部」とすることで瞬間的な出力・発射数を増大させている。
その規模は強大で、槍を一本に纏め上げて数百メートルの槍をも生み出せる。
強化された出力を用いれば、同系統で相性の悪い『窒素装甲』を貫通する事も可能になる。

また、一気に窒素を奪った空間を用意することで、間接的な大気の制御も可能で、
空白地帯に酸素や水素が雪崩れ込むようにすれば、爆発を起こすことも自由自在。

弱点として、攻撃特化の能力であるため防御にはあまり向いていない点が挙げられる。
これは「一方通行の攻撃性」、すなわち複雑な計算を必要とする「ベクトル操作」が基礎となっているため。
防戦ができないわけではないが、それは一方通行曰く「盾を捨てて槍で弾丸の雨を弾く、曲芸みてェなもンだ」。
そのため浜面掌握の『ファイブオーバー』に対し本能的に防戦を行った結果、砲弾を捌ききれず敗北している。
また掌からしか能力を出せないため、二本の腕しかない場合軌道が読みやすいことも弱点といえる。
そして『窒素装甲』と同様、空気中に窒素が存在しなければ能力が発動出来ない点も共通。

コンセプトは「超能力者(レベル5)1人と大能力者(レベル4)数千人分の力、どちらが強い?」。
ただし、能力を出力する為の大本はあくまで黒夜一人のため、最大出力時の継戦能力は高くない。

最終更新:2020年03月28日 00:19